2019年観劇8本目 : Superhero

2019/3/23(Sat) 2pm
Superhero
The Tony Kiser Theater
ORCH H110

Audience Rewardsのポイントと$30だったかな。
チケットをだいぶ前に取っていました。
見たかった理由はただ一つ、ピンクハム。


でも作品としてはイマイチ。
言いたいことと、人物設定と、一度紙に書いて
きちんと確認した方がいいと思ったぐらい。
微妙に辻褄が合っていなくてねぇ。

物語の中心は父親を亡くしたSimonとそのお母さんのCharlotte。
同じアパートに住む、実はSuperheroのピンクハム演じるJim。
Simonは父親を亡くした後、父親が好きだったスーパーヒーローの
漫画を描くことに没頭しているんだけど、
父親が亡くなった事故を目撃してしまったトラウマから、
父親のお墓に行くことだけは拒否しています。

そこで、母親が、where is my boyとかもう一度familyになれるのはいつ?
と歌うんだけど、まずこの曲がおかしい。
確か2曲目で、物語のすぐ始めに出てきて、
歌の途中でSimonが母親と会話をしないとか、
ふさぎ込んでいる様子を振り付けで表現していたんだけど、
この曲以降のストーリーを見ると、二人の関係は全然悪くないし、
Simonだってそんなに塞ぎこんでない。
なんならSimonはお母さんがJimと恋仲になるように応援までしていて
とってもいい関係に見えます。
あの曲でいいたかったことは何だったんだ…。

一方Jimは別の星からきたスーパーヒーローという設定で、
誰かからの助けが聞こえたらすぐに飛んでいかなくちゃいけないから、
普通に恋愛ができないんだけど、
Charlotteと出会って、普通でいられないことに葛藤するんですよね。

だけど、これが違和感。
葛藤するの、今?
今までもそういう経験あったはずなのに、今?
でもこれを解決するために何かするわけでもなく、
街を出て行ってしまいます。
SuperheroのJimの設定が中途半端でした。

結局Simonがお母さんは僕のSuperheroだよ、と伝え、
予想通りの結末を迎えるのですが、
この親子の話にフォーカスを当てればよかったのに、
Jimのキャラクターはあくまで、親子を救う役というサブだったらよかったのに
中途半端に主役枠に持っていこうと、心情を深掘りしかけて、
でも途中でやめたもんだから、
結局Jimの立ち位置はなんだったんだろうと「?」が10個ぐらい浮かびました。

他にもSimonはシャイで好きな女の子と話せないと歌うのに、
好きな子とあっという間に仲良くなって、
彼女主催のイベントのお手伝いをしているし、
最後は堂々と告白までしちゃってるし、もう、あちこちがちぐはぐ。

一度紙に全部設定と言いたいことを書いて
構成し直しなさい、と言いたくなるでしょ。

曲はTom Kittで、印象に残る旋律はいくつかあったけど、
何か良い曲があったかというとそうでもなかった。
セットは、部屋から見えるマンハッタンの風景を
あえて斜めにセットした窓枠から見えるようにしていました。
斜めにすることで不安定感を出したかったのかもしれないけど、
これを2時間強制的に魅せられていると気持ち悪くなる。

いいところが見当たらない…。

ピンクハムとKate Baldwinが上手だったから
そこだけ見どころだったかな。

3/31で公演は終了ですが、見に行ったのが割と終わりに近かったので、
もう一度見に行きたくなったらどうしよう、と見る前は思っていましたが、
そんなことなかったですね(苦笑)


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