2019年観劇6本目 : Kiss Me, Kate

2019/3/5 Tue 8pm
Kiss Me, Kate
Studio 54
ORCH G14 $39+fee

オープニングナイトを迎える前にもう一度と思って見てきました。
今回もTodayTixのラッシュでチケットを取りましたが、
前回よりも席が良くてG14。

何かバッサリとカットしたという印象はなかったんだけど、
少し全体的に短くなったようでした。
見終わったあとに、10分ぐらい短くなったとつぶやいていたんだけど、
10分は言い過ぎかな。

そして最後が変わってた。
前回は劇中劇の結婚式のシーンで終わっていましたが、
この日は結婚式のダンス中に主役の二人がはけて、
劇中劇の衣装から、FredとLilliに戻り、
二人で一緒に劇場を後にする、というシーンになっていました。

二人が出て行くときに、劇場に豆電球がついて、
そしてカーテンコールという流れ。
カーテンコール中は一度豆電球が消えて、
最後に全員がはけるときにまた劇場の端っこに
豆電球を置きにきていました。

この日は、Willさんの低音が前回以上に響いていてねぇ。
音域としてはWillさんの音域より低い部分があるけど、
この前よりずっとよく響いてた!

前にも書いたけど、この二人、本当に声質が合うというか、
どちらも歌が上手いので、歌ってるときの「合わさり」方が素敵。
Act1のKiss Me, KateのHow I Shall Never Be, How Thou Shall Ever Be,
のあたりが、オペラっぽい応酬になるのも好きでした。

ただちょっとAct1は少しやりすぎ感も。
じゃじゃ馬馴らしは、男性が女性を暴力的に支配するけど、
今回のKiss Me, Kateでは、Fredはほとんど手を上げず、
Lilliの方が強いというか、やや暴力的に描いています。

Lilliを少し暴力的に描いても、
それをFredがさらに力で押さえつけたりせず、
でも、やりすぎにならない程度にちょこっと反撃して
そのテンポの良さが、
二人がかつては夫婦で息があっていたことがわかるようになっていたし、
他にも男性陣のダメさをくすっと笑えるように演出していたことで、
男性優位とか女性差別みたいな要素を軽減させたと思うんだけど、
この日はLilliが躊躇せず、あまりに慣れた感じにFredを蹴るもんだから、
(お尻をペンペンするかわりに、この作品では蹴りを入れている)
逆に女性から男性への慢性的な暴力にも見えてしまったり。

うーん、なんかそれはそれで見ていてちょっと気持ちがいいものではないかな。
もう少しここは非日常的に演じて欲しいな。

でもここらへんは、そのうちどこかで良いバランスに達するでしょう。

他に特筆すべきは、WillさんのFredかな。
Petruchioのときは高慢ちきヤロウなのに、
Fredに戻ると、Lilliが大切でしょうがないのが、もう切ないのですよ。

割とそれまで虚勢を張っているけど、
LilliがHowellと一緒に去る時の
You can’t walk out on me.
You walked out on me once.
But I came back.というやりとりの、
このI came backの言い方が本当に切ないのです。
私、このI came backだけでご飯3杯食べられると思う(笑)

で、このあとのSo in LoveのRepriseがもうたまらんのですよね。
あー、こう書いてる側からまた見に行きたくなった。

ちなみにこの日、SDで少しお話をして、
キャストアルバムの予定はあるか?って聞いたら、
まだ決まってないけど、Droodもやったから多分あると思うとのこと。
ぜひ収録してくれますように。


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