2019年観劇5本目 : Alice By Heart

2019/3/3 (Sun) 7pm
Alice By Heart
The Robert W. Wilson MCC Theater Space
ORCH A20 $25+fee Rush

なんとなく出演者が気になったので見てきました。
ちょうど延長の発表もされていい作品なのかなー
なんて思っていたら、あらら。

舞台は1941年の第二次世界大戦中のロンドン。
地下鉄の駅がシェルターになった場所にいるアリスが
結核で隔離されている友人Alfredを勇気付けるために
不思議な国のアリスの話をする、というストーリー。
不思議な国の中のお話と、ロンドンでの話がクロスしながら進んでいきます。

このロンドンと不思議な国の行き来がどうもねぇ。

慌ただしいというか、transitionがスムーズじゃないところが多くて、
なんだか急にブレーキをかけて方向転換しているような印象でした。
急にロンドンの戻ってくるもんだから、
不思議な国のシーンでは、尻切れトンボになってしまうところも多々…。

あとほとんどのシーンに全員出演させており、
とにかく舞台上がごちゃごちゃしていました。

そして振り付けがとにかく人と人が絡ませていて、
やっている方はアクロバティックでおもしろいだろうけど、
でも見ている方としてはやりすぎな感じがしました。
もうちょっとすっきりしないのかな。

しかも、人数少なめのシーンは本当に少し。常に騒がしい。
Catarpillarの動きをアンサンブル全員でやっていたのは
動きとしては面白かったけど、
その分1対1でアリスがCatapillarに対峙する緊張感はありませんでした。

不思議な国のシーンではセットや小物に
戦争をイメージさせるものも多々使われていたり、
時間がない、時間がないというWhite Rabbit役を
Alfreadが担当していて、彼の死期が近いことを暗に示していましたが、
でも結局言いたかったことはなんなんだろう。

不思議な国のアリスの世界を深掘りするわけでもなく、
だからと言って戦争について何か訴えていたわけでもなく。
ロンドンのアリスが、戦争下で大好きな本である不思議な国のアリスを
妄想することで、戦争の悲惨さから逃れようとしていたけど、
でも結局戦争はそれを許さず、子どもにも大きな影響を与えるということ?

最後は無理やり前向きな曲で終わらせていたけど、
結局何がしたかったのかよくわからない作品でした。

それにしてもAndrew Koberは仕事が絶えませんなぁ。
今回はロンドンでは医者、不思議な国ではKing of Hearts役。
全体的に若いキャストで、この中でKoberはベテラン枠だったけど、
間が良いのか、きちんとおもしろいところは持っていっていました。

2代目EvanのNoah Galvinもすごく印象に残る子ですね。
今回は作品がこんなんだけど、きっとEvanでは熱演だったんだろうな、
というのが容易に想像できました。

まぁでも総括としては、見なくてよかったかな。


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