2017年観劇38本目:Crazy For You

2017年11月18日(土) 2pm
Crazy For You
Signature Theatre A1

今年2度目のSignature。
ガーシュインの名曲が詰まったCrazy For Youです。



いやぁ、これは見て良かった。
まず、主演のDanny Gardnerがすごい。
この人をDames at SeaとRockettsで見たことがあるのですが、
どんだけ踊り続けられるの、というぐらい体力があり、そしてうまい。
アンサンブルより踊るシーンが多い主演ってなかなか珍しいのでは。
歌とコメディーな演技はダンスと比べるとちょっとアレですけど、
それを吹っ飛ばすぐらいのダンス力。
彼のタップは、軽々とやっているように見えるのが好きなんですよね。
もちろん照明を浴びているわけだし、あんなに動くんだから汗はすごいんだけど、
でもずーっと涼しい表情で踊っていて、見入ってしまいます。
もうちょっと顔が良ければ最高なんだけど(ごめん!)、でも愛嬌があります。

相手役のJeremyの嫁、Ashley Spencerも踊れて歌える正統派タイプなんですね。
あとから調べたらバレエのバックグラウンドがあるようで、
Greaseのオーディションのときも
バレリーナサンディというあだ名がついていたそう。
歌ダンスともに良かったけど、私は演技がいいなと思いました。
田舎の男勝りなキャラクターですが、ガサツな感じは全くなく可憐。
見た目もかわいらしいし、彼女にも引き込まれました。

主演ももちろん良かったんだけど、私が好きだったのはアンサンブル。
一人一人キャラクターがある!
アンサンブルの出番が多いのもあるかもしれないけど、
なんだか、全員にキャラクター設定がある感じで、
アンサンブル=その他大勢、という感じが全くなかったんですよね。
The Pajama Gameには笑わせる専門の濃いキャラクターはいたけど、
こっちはオチとして使われる役がいません。でも全員違う。
だから、アンサンブルが出てくるシーンが楽しい、楽しい。

振付は、どのぐらいオリジナルを踏襲しているのかわかりませんが、
工具やキッチン用品を使って音を出すのはもちろんのこと、
化粧する様子がオーケストラの音に当てられていたり、
椅子の柄の部分を使ってタップ音を出していたり、
ついついくすっと笑ってしまうかわいさもありました。(映像)

あとは村人たちに、コーラスガールズが振付を教えるところでは、
最初はいかにも簡単な振付なのに、男性陣がヘタっぴで、
かっこよくないのに、そのあと全員で踊って、
プロのダンスになるとそのフリに芋臭さがなくなる。
演じ分け、踊り分けすることで、同じ振付でも
全く違う表情を持っていて、そういう変化がとてもおもしろかったです。

そして舞台がそこまで広くないのに、ごちゃごちゃ感もなく、
整頓されていたので、この日は見ていて疲れることはありませんでした。

とにかく楽しかった!
遠くなければまた見に行きたいぐらいです。


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