2017年観劇39本目:The Band's Visit

2017年11月24日(金) 8pm
The Band’s Visit
Barrymore Theatre
B24 $40 rush with Aさん

朝から並んでRushをゲットして見てきました。
映画が元になっているものは、
映画との比較がしたいので、前日に映画を見てから行きました。

まず。音楽でさっぱりぐぐっと盛り上がるところがなかったのが残念。
Telephone Guyがクライマックスで歌うAnswer Meは
夜が明ける照明とあっていたし、
ほぼ全員で歌っていて迫力もあったけど、それ以外はうーん。
(ちなみにここでGhDの最後のシーン思い出した)

まぁ、The Beat of Your Heartとか、
Papi Hears the Oceanはミュージカルっぽかったけど、
あくまでここはサブキャラ。
メインキャラに全然いい曲がなかったという印象です。

自分では何も作れない人のくせに言うのもアレですが、
映画をみたとき、これは音楽にしやそうな描写が
いっぱいあるなーと感じたので、
これをアラブ調、イスラエル調の音楽でどう表すのか期待していたのですが、
もう少し練って欲しかったです。見事に空振りでした。
なんだかんだでアンコールでのオーケストラの演奏が一番だった. ..。

構成も映画をそのままなぞっていて、
でも映画で印象的だったセリフや演出は削られていました。
例えばTewfiqは、人々の興味関心、そして予算が
音楽ではないものに向けられていることを残念に思いながらも、
オーケストラは価値あるものだし、
それを証明するためにできることは、きちんとやろうと思う人。
そしてアラブの代表としての威厳を失うことないよう、
自分も、そして団員も律する人なのに、
だけど、それを表すセリフがちょいちょいなくなってた。

そりゃないよと思ったのは、Dinaの家で
チェット・ベイカーの話をカーレドが持ち出すシーン。
TewfiqとHaledが実は音楽で繋がっていたことがわかっ て、
心もつながるところ。
そしてチクっと演奏についてダメ出しするのも団長の暖かさで、
Son、と呼ぶのが良かったのに、
なんであのダメ出し削っちゃったんだろうね。

BとPを間違えてど田舎に行ってしまうシーンでは、
映画ではバス停で係員のお姉さんが馴染みのない地名だと言わんばかりに
路線図を見て探しているのがいい伏線だったのに、
舞台だとB? P?とチケットを買うところで、ある意味ネタバレ。

さらには田舎なのか街なのかどこにいるかさっぱりわからないセッ ト。
辺境の地に誤って来てしまったって、視覚的にわからせてくれない と。
ただ間違った場所に来ちゃった、ってことぐらいしかわからない。
何もないところだとセリフでは出てくるけど、
それじゃどのぐらい田舎なのかわからないよ。

他にも、Dinaに品がないし、Itzikの嫁が癇癪起こしすぎだし、
Itzilがばかっぽいから、Simonへのアドバイスが
突いてるな、と思えないし、
アラブ人にお酒を遠慮なく注ぐのも、えっ、と思ったし
(映画ではオレンジジュースを飲んでいる)
なんかもう、映画流しておいた方が良くない?みたいな。

A Bronx Taleほど、元の良さをぶち壊しているとは思わなかったけど、
映画を味付けすることもなく、
舞台でしかできないことがあるわけでもなく、
ミュージカル曲で盛り上げることもなく、
え、これだけ?なんで評判いいの?というのが率直な感想でした。


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