2017年観劇22本目:The Government Inspector

5月16日(火) 7:30pm
The Government Inspector
Red Bull Theatre
D105 with Rさん

NYに5月中旬にいらっしゃっていたRさんが
チケットをご用意くださいました!!
Michael Urie主演のオフの作品で、
私たちが大好きなMichael McGrathさんが出演されています。
それ以外にもArnie Burtonさんが出ていて、
一度に好きな俳優が3名も観れるというおいしい作品です。

よくミュージカルのリハをやっているスタジオと
同じビルにある劇場だったのですが、
珍しく空調が静かでした(笑)


作品はNikolai Gogolの「検察官」という喜劇で、
不正ばっかりやっている町が
政府から検察官(正しくは監察官ですが)が来ると知って大慌て。
Michael Urie演じるHlestakovをその監察官だと思い込むので、
Hlestakovは彼らをうまいこと騙してお金を巻き上げる、という話。

この日がプレビュー初日だったのですが、
俳優間の息が80%ぐらい合ってる、という感じでしたかね。
そしてAct2の最初で、幕が開かなくなるというハプニングも。
幕が開いてマイケルさんと他2人のセリフが始まるはずだったのですが、
幕がしばらく開かなかったので、マイケルさんがそれをおちょくったり、
ほうきを持ってきて、掃除をはじめたりと、笑わせてくれました。
またArnieさんはカバンの中に入っている小道具の手紙が違ったのか、
一度舞台裏にはける、ということなどもあり、
全体的にはドレスリハとか公開リハみたいな感じがありました。

でもマイケルさんやアーニーさんのベテランっぷりは健在。
この二人はほんとに細かいところでも演じているし、さすがですよね。
二人の役が大きかったこともあるけど、
他の人の演技なんて吹っ飛ぶぐらい印象に残りました。

マイケル・ユーリーはまだ少し役を模索中という感じがしたかな。
どこまでやればいいのか、どこまでいったらやりすぎなのかを
お客さんの反応を見ながら演じている感じでした。
なので、過去に見た作品と比べると少し物足りなさがあったかな。

Rushが出ているので、気になったらもう一度見に行くかもしれませんが、
でも正直この3人以外は見るところがないので迷いどころです。

またこの作品について調べていたら、
ゴーゴリは各役の設定について事細かに指定しているそうなのですが、
それがどこまで再現されていたのかな、と少し疑問に思いました。
微妙に笑いに走りすぎなキャラクターがあって、
同じことを繰り返して途中で飽きたので、
これは演出なのか脚本なのか、どっちなんだろうと思って見ていました。

また本来は田舎、という設定だそうで、
Rさんがお持ちだった日本語訳は、方言で書いてあったのですが、
全員、そんなに何か特殊なアクセントは使っていなかったように思います。

セットは2階建にしていて、
1階のステージレフトが市庁舎、ステージライトが宿、
2階が市長の家なのですが、使うところだけカーテンが開いて見えるようになります。
舞台の高さがそこまでないので、各階の天井が低く、少し圧迫して見えたのと、
Act2はずっと2階を使うので、1階がもったいないなぁと思いました。

でもあんまり舞台裏が広くない劇場なんですかね。
セットとかあんまりしまえないのかな、なんて思いました。

6月24日まで。


Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *