2017年観劇19本目:Dear Evan Hansen

5月1日(火) 7pm
Dear Evan Hansen
Music Box Theatre
SRO $42 SR8

いずれロトが当たるでしょう~なんて悠長にしていたら
去年のハムとは言わないまでも話題になり
チケットが取りづらくなってしまいました。
立ち見も3月以降暖かい日があると徹夜組が出るようになりましたね。


さて。これはどういえばいいでしょうか。
正直、ハマらなかった。
基本天邪鬼なので、人がいいといえばいうほど、
そこまでか?という目で見てしまうのもあるのですが、
テーマは割と今向きだし、BenPは熱演だけど、
ミュージカルとして見るとそんなに面白くなかった、
というのが感想です。

一つ目に気になったのはセットの転換の間の悪さ。
ベッドとかダイニングテーブルとか
大して重くないセットが自動で出てくるのですが、
セットが出てくる/引っ込むのを待つ、という妙な間があって
それがとってもテンポを悪くしていました。
人が動かした方が速くない?と思ったけど、
いわゆるアンサンブルがいないから無理か。

あとバンドの位置も微妙で、そこに置く必要があるのかな?みたいな。

曲も、バンドを従えて歌う分には聞きごこちがいいんだけど、
なんかミュージカルらしくないというか、
音が細かく動きすぎて、音楽番組でバンドが歌ってるのを見てる感じがしたんですよね。

例えばこのテレビ出演見たいに
横に一列になって歌う分にはいいんだけど、
これをミュージカルの一部として聞くと、違和感があった。
まぁ、私は割とクラシックな作りが好きなので、
こう新しいものにはすぐに馴染めないのもあるんですけどね。

あと、だいぶ最初の方でEvanが嘘をついているのがわかってしまうから、
これどうやって落とし所を見つけるんだろう、
誰も幸せにならないじゃん…と思うと、
胃がキリキリするような心地の悪さがあって、
ずーっと落ち着かなかったのも、あんまり好きじゃない要因かも。

Fun Homeは父親が自殺したって早い段階で判明して、
ミュージカルのどの段階で死んでしまうんだろう、という緊張感があったけど、
今回は緊張感じゃなくて、心地の悪さだった。

そして嘘をつかれた家族が結局何もしなかった、
っていうのも、ちょっと信じがたい感じがしました。
演説があんなにシェアされる時代なのに、
嘘がバレないっていう設定にはちょっと無理があるでしょー、と思ったり。

というわけで、脚本にも音楽にもハマらなかったわけですが、
シカモル(Jumamosi Tourのモルモン)で見たBenPが
モルモンにとどまらずに新たなことに挑戦して、
こんなに熱演してて、トニーにもノミネートされたのは、
素直にすごいなぁと思います。
作品にはハマらなかったけど、BenPの演技には心打たれました。
だいぶ歌いづらそうな旋律歌わされているけど、頑張ってるね!


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