2022年観劇12本目:Cyrano de Bergerac

05/10/2022 7:30pm
Cyrano de Bergerac
BAM Harvey Theater
Balcony G101 $45 + Fee $8

RushがTodayTixで出ているので、それで取れれば見に行こうかなぁ、
なんて悠長に構えていたら全然Rushが取れず、
しかもチケットも最終公演まで完売になっていたのですが、
ちょくちょく戻りチケットが出ていて、それをゲットして見てきました。

評判がめちゃくちゃ良くて、
こんな劇場経験は滅多にない、とも言われていましたが、本当にその通り。
見ている最中から、これはすごいぞ、と感じていました。

シラノの話は割と有名ですが、舞台で見るのは今回が初めて。
まずセリフにびっくり。
セリフを言っているのに、それが音楽のよう。
早口で言えばラップのようだし、
韻や抑揚で歌を聴いているようにも感じます。

また体を使った演技はできるだけ控えめにして、
セリフと表情を中心に置いた演出だったのですが、
特にセリフを発する時にマイクを持ったり、
ボイパをやる人がいたりして、声、喉を使った表現のおかげで、
自然とセリフに注目がいき、グッと入り込むことができるようになっていました。
併せてセットもすごく簡素。

コンクリートのように見えますが木版を使ったセットでした。

一番入り込んだのは、RoxaneがChristianと直接会うと
手紙のような愛の言葉を言ってくれないから即興させてみる、というシーン。
CyranoがChristianに代わって愛の詩を即興するのですが、このシーンがすごかった。
もうね、James McAvoyが一人で言葉を発せば発するほど、
劇場が彼がいる一点に引き込まれていくよう。
全員が彼の言葉に集中している感じでした。
なんなら抱かれてたよね。
言葉だけでこんなに愛を表現できるのか、と思うほど
力強く、優しく、切なく、悲しいシーンでした。

席がバルコニーの最後尾で、表情があまり良く見えなかったのですが、
(BroadwayのPlayをメインでやる劇場よりも遠い。もっと近い席で見たかった!)
声だけでこんなに伝わってくる演劇って、これまで見たことなかったかも。

Act1を見ているときから、ゾクゾクとするような作品で、
これは今年1番の観劇になるんじゃないかな、と感じていました。

チケットがあるならもう一度行きたいぐらいでしたが、
5月22日が最終公演です。


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