2019年観劇12本目 : Tootsie

2019/5/1 Wed 7:30pm
Tootsie
Marquis Theatre
X15 $42+手数料 Lottery with Yさん

前日、YさんとTootsieもロトが当たれば見ましょうかー
なんて話していたら、この日、二人とも当選しました(笑)

批評ではSantinoが褒められていたものの、
作品そのものはイマイチと言われていましたが、
確かにイマイチでした。

曲はもうあれ以上かけないんだろうけど、
脚本はもっとなんとかなったと思うわー。

Me Tooの流れを汲んで、それらしいセリフを入れていたり、
セリフも笑えるものが多かったし、
現代向けの「スマートなコメディー」になるのかな、と期待していたのですが、
変更した点の落としどころが変で、やっつけ仕事に見えてしまいました。
もうちょっと熱意を持って作り上げて欲しかったです。

設定を現代に持ってきたのに、
Sandyやディレクターの設定が80年代のまま。
他の人も含めて、衣装やかつら、コメディーの演技の仕方が「古っ!」という感じで、
Santinoの「今」の演技と大きく乖離していて、それが違和感でした。

80年代設定ならそれでいいんだけど、
今に持ってくるんだったら、もっと周りをスマートにして欲しかったな。
今時、あんなやついないでしょう、というキャラばっかり。

唯一Michael McGrathさんだけが、現代のコメディーでしたが。
あとJulieはレズビアンだと気づく設定にする必要があったのかな?
最後、二人でベンチで座ってこれから話をする、というところで終わるけど、
Julieがレズだったら、Michaelとの間に恋が生まれることはもうないわけですよね。
BFFになる可能性はあるかもしれないけど、
ラブストーリーの位置づけが、
余計な変更を入れたことで収集つかなくなっていました。

それとMichaelがどんな役者なのかの説明がしっかりされないので、
映画を見ていないと、ただのアンサンブルで実力もないくせに、
文句ばっかり言っている、使えない俳優にしか見えません。
そんな程度の実力だったら、
女性になったところで、役はもらえないと思うのですよね。

あと、オープニングナイト前に「トニーにノミネートされる!」
というセリフはあるけど、
一気に大人気になったことを説明する場面が抜けていたので、
結局どのぐらい大人気になったのかとか、
なぜ片をつけなきゃいけないと思う状況になったのかが、
きちんと描かれていませんでした。

なので、見ている最中から「?」が浮かんで、
ぐっとストーリーに入りこむことができませんでした。
難解で「?」が浮かぶんじゃなくて、辻褄が合わないがために「?」が
浮かんでしまうものは作っちゃいけないと思うんだけどな。
一度、全部紙に書きだして、きちんと確認して欲しい。

スコット・エリスの演出ではあったけど、
脚本と音楽がここまでひどいと、いくらよい演出にしたいと思ったとしても、
ボトムラインを維持するだけで大仕事でしょうね。
マーキース劇場の呪いは簡単には解けませんな(笑)

でもまぁ、これはSantinoの華のなさを楽しむ作品ですから(笑)
ドロシーになったときは、衣装の助けもあって目立ちますが、
Michaelに戻ると、もうほんとに地味!地味!地味!

映画のダスティン・ホフマンみたいな存在感なんてこれっぽっちもないし、
イケメンでもないし、歌が飛びぬけてうまくて聞かせるということもないんだけど、
でもなんか惹きつける愛嬌があるのが、Santinoの強みですね。
あとはMichaelさんが3シーンぐらいしか出てこないけど、
彼が出てくると安心しました。

元モルモンのNickは体が小さいこともあり、あまり目立たず。
一応今回も主役のU/Sらしいですが、
StandbyのJeffがいるから、まわってくることはほぼないかな。

結論として、イマイチだったということ以外、
すでにどんな作品だったか忘れてかけていますが、
まぁでも、Santinoを楽しむ分には、気楽にみられていいのではないかと。

そして関係ないですが、平成最後の観劇がWillさん、
令和最初の観劇がSantinoで、Billy ElliotのTonyまたぎになりました(笑)


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