2018年観劇20本目:Pretty Woman the Musical

2018年9月22日(土) 8pm
Pretty Woman the Musical
Nederlander Theatre
Orch A6 $42 Rush with Cさん

Cさんがご覧になるのに混ぜていただき、
一緒に最前列で観劇してきました。
舞台が高いので、足元は見えないことが多いですが、
まぁでもこれ、パーシャルで十分よね。

トライアウトの時からそう評判が良くなかったので、
そこまで期待していませんでしたが、
Edward役がカジーから、愛しの←Andy Karlに変わったので、
そこだけ楽しみにしていましたが、それも含めて不発でした。


まず致命的だったのが、EdwardもVivianもさっぱり変化が見えないこと。
Edwardは仕事一本だったのがVivianと出会って、心を解きほぐしていく様子、
Vivianは娼婦から自分の生活をもう一度仕切り直そうとする様子、
そういう変化がさっぱりありません。
Edwardはどこか何か不安そうだし
Andy Karl自身も、GHDのような役を演じる心地良さがないのか、
なんだか居心地が悪そうな感じ。
Droodとか、OTTCのときのように楽しんでいる様子がさっぱりなくて、
なんだか残念でした。まぁレベルが違うからしょうがないんだろうけど。

そして役としても、自分の仕事が本当に正しいのか悩んだりすることもないし、
Vivianが別の男性と話していても嫉妬している様子がない。
Vivianも、これは衣装のせいも大きかったけど
(息をのむような美しいドレスではなく、Macy’sとかで買えそうなドレスばっかりだった)
一番最初にEdwardと出会った時と何も変わらないので、ずっと娼婦のまま。
どこで相手に影響されたのか、変化したのか、惹かれあったのか、
そういうのがさっぱり見えませんでした。
ここは演出でもうちょっとなんとかなったでしょう、という感じ。

あと、映画をそのままなぞった作りなので、
ミュージカルらしく昇華されているシーンがなかったのも残念でした。
ジェリー・ミチェルお得意のとりあえず全員でダンス!はあったけど。
映画を元に少し変えたところといえば、
ホテルの支配人が、Hollywoodの街で夢はなんだい?と
道ゆく人の尋ねる狂言回し的な役を兼ねていて、
Hollywoodは夢が叶う場所と歌うけど、
この作品の中で一体誰の夢が叶ったんだろうね、という感じでした。

あと、カジーの音域のままなのか、AKは少し歌いづらそうな音でしてね。
OBCとして迎えるんなら、そういう修正はしても良かったんではなかろうか。

ということで、演出、ダンス、歌全てイマイチなので、
何も盛り上がらず、むしろ思い出せるシーンがありません。
以前ジュリア・ロバーツがBwayに出た時に、
Pretty Woman, Pretty Flatと揶揄されていたけど、
この作品こそそんな感じ。無味無臭。
GHDとかSoRとか、映画がもとでもいい作品もあるのにね。
全く盛り上がらなかった…。


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