2018年観劇17本目:Avenue Q

7月28日(土) 2:30pm
Avenue Q
New World Stage
D102 tkts $64

15周年を記念し、オリジナルキャストや
Broadwayのときの俳優が特別に出演する公演が
約2週間にわたって行われ、John Tartagliaが出演する回を見てきました。

彼が出演したのは4公演ありましたが、
そのうちトークバックがあった、この日の公演を選びました。
この日は朝にどうしても外せない予定があったので、
Rushは取れず、70分(!!)並んでtktsでチケットを購入しました。
tkts使ったの、いつ以来だろ。


15周年ということで、Playbillにもその表記がありました。

中には、この日のゲストだったJohnTと
RIck Lyon、Jennifer Barnhartのプロフィールの白い紙が挟まっていて、
そしてこの3人がIf You Were Gayをパフォーマンスすることが書かれていました。

前日のステファニーとの出演では、Mix Tapeを歌ったそうです。

Avenue Qは、Broadwayで2回、来日公演で1回見ていますが、
John Tをこの作品で見るのは初めて。

しかもこの作品は、ちょうどPrincetonの年齢の頃に、
自分の将来についてすごく悩んでいたときに見たのもあって、
私の人生にかなりインパクトのあった作品でした。
それを1曲とは言え、John Tで見る機会に巡り会えるなんて!

先にOBC3人でのIf You Were Gayのことを書くと、
繰り返し何度も何度も見たプロモ映像そのまま、
パペットの動きも、演じている人間の表情も「本物」でした。

初めて見られた感動というより、「本物だ!」という
興奮の方が大きかったように思います。

そして、多少のリハはしているでしょうが、
3人の息が本当にぴったりで、
そのままずっと演じられるんじゃないかと思いました。

その他、作品を振り返ると、Nicky役とBrian役がとっても好きでした。
Brian役が上手って初めて見たかも(笑)
この作品ってどうしてもパペットに目がいってしまうけど、
今回はBrianの上手なところに引き込まれました。
Nicky役はパペットの動きがすごく細かかったのも印象的だったけど、
歌がとってもよくって、キャラクター声なのに聞き入ってしまう感じでした。

それにしてもこれが15年前の作品とは思えないほど、
今見ても古さがないですね。
そしてずっとアルバムを聴いていたから、
今でも歌詞を暗記していたけど、全く間延びしないし、
残る作品と残らない作品って、こんなに違うんだなと思いました。
多分見たのは9年振りかな。でもどのシーンも楽しめました。

ただこれって、あんまりミュージカルの形態ではないね(笑)
曲はとっても好きだけど。

さて。この日の公演で面白かったのはトークバックで、
この日出演したOBCの3人に加え、Stephanie D’Abruzzoも加わりました。

客席が挙手で質問をしていく形式でしたが、
まぁよくOBCが喋る喋る(笑) 30分近くやってたんじゃないかな。

この作品が15年も上演されると思っていたか?という質問には
もちろん望んでいたけど、実際に起こるとは思わなかった、という返答から、
この作品がどうやって生まれたかの生い立ち(笑)が始まり、
質問以上のことをキャストがどんどん話してくれました。

特にRick Lyonがすごく喋っていて、
この作品への思い入れや、関わりの強さが垣間見れました。
自分用のメモのためにいくつかQ&Aをメモしておきます。

Q, パフォーマンスをするのが一番好きな曲は?
その時のパーソナルなこととも絡むから一概には言えないが、Purposeが好き(John)

他の曲はベネフィットなどで歌うことがあったが、
昨日Johnと歌ったMix Tapeは、
この作品以外では歌ったことがなかったから、とても楽しかった(Stephanie)

If I Could Go Back To College (Rick)

Rickと同じ。このハーモニーを歌うのがとっても好きだった。
10歳の子が、この曲が好きと言っていたことがある。
なんで?と聞いたら、小学校より幼稚園の方がお昼寝もあって
お菓子も食べられて楽しかったから、と答えた。
Simpler timeへの回顧は皆が経験することで、
10歳の子でもこの曲を自分に置き換えて聞くことができる(Jennifer)

Q, この作品が15年続いた理由はなんだと思うか
もちろん内容が今に通じるからだと思う。
政治的なこともそうだが、人間の本質を突いているからこそ(Rick)

Q, この作品が今でも心に響きわたってくることが今日わかった
(なんとJohnTのお父さんがきていて、手をあげて質問、というか感想を述べてましたw)

他の作品はいくら自分が役を作っても、俳優が変われば、もう違うものになる。
でもこの作品はパペットを使うこともあって、ある程度の統一性を維持できた(John)

それだけでなく、OBCが役を愛して素晴らしいものを作り上げてくれたから、
パペットを使わない役でも、後任がそれを継承してきたんだと思う(現Brian)

Jenniferの役割は大きかった。彼女はBroadway公演を全てこなした。
彼女がパペットのコーチでもあり、メンターでもあり、
新たに入った人が彼女を頼ることができた(Stepanie)

Q, 今キャストアルバムを聞くとどう思うか?
このアルバムはオープニングナイトを土曜日に迎えて、
その2日後の月曜日に収録した。プレビュー中は2,3時間しか寝られず、
当日の体調は最悪だった。聞けば、それがわかると思う(Rick)

プレビュー中にLucyの顔がかわいくないということでパペットの変更があった。
だからLucyがどんな声なのかを十分に考える時間が持てないまま収録になった。
今だったら違う声で歌うと思う(Stephanie)

その他
プレビューは普段、プレイが行われる劇場で行われた。
そのため、舞台を広げるために座席の一部を舞台にしたのだが、
継ぎ目がきちんとカバーされておらずに、足を捻挫した。
そのせいで公演の延長ができなかった。
オフのときにはUnderstudyがいなかった。
結局Jenniferが、僕の動きを全部知っているから代わりにやってもらった(Rick)

一緒にパペットを演じていたし、
ずっとセサミストリートで一緒に働いていたから、
声をかわさなくても、Rickがどう動いているかはわかっていた(Jennifer)

Nicky/Trekkie Monsterのトラックはとっても大変だった。
僕はバリトン(Trekkie)で、テナー(Nicky)じゃない!と
スティーブン(Stephen Oremus)に言ったけど、Nicky is…と言われただけだった。(Rick)

でも結局それでも完璧にこなしたのがRick。
結局後任が苦労させることになったけど笑(Stephanie)

話した内容も面白かったけど、
4人のこの作品への想いの強さや長年にわたる信頼関係が見えたのも
このトークバックの価値だったと思います。
終わった後は、4人からサインをいただきました。

これは宝物だ!

 

 


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