2018年観劇14本目:Desperate Measures

2018/5/31 Thu 7pm
Desperate Measures
New World Stage
E12 Comp

昨年York Theatreで約3ヵ月上演され、
評判が良かったので気になっていた作品が、
New World Stageに劇場を変えて、
オープン・エンドで再上演されることが決まり、見に行ってきました。

wikiによると、2004年プレミア上演だったそう。
これだけ時間をかけて作ってるんだから、そりゃおもしろいのも当然です。


元はシェイクスピアのMeasure for Measure(尺には尺を)で、
Bar fightで好きな人を守るために殺人をしてしまったJohnnyの刑を
情状酌量してもらうために、妹のSussanaがGovernorに掛け合うという話。

でもこのGovernorが、権力におぼれた鼻持ちならないやつで、
彼を一泡ふかせるために、Sheriffやsaloon girlと協力していきます。

まず何がすごいって、きちんと2幕ものだったこと。
今年は1幕ものの小型作品がトニー賞を取ってしまったけど、
これは出演者はたった6人だけど、しっかり2幕もので、曲も18曲あります。

状況を説明する歌もあれば、気持ちを深堀する曲もあり、
久しぶりに、あー、ミュージカルってこうよね、と思う作品でした。

しかも、曲も割と印象的で、何曲かは今でも口ずさめます。
メロディーが良いのって重要ですよね。
SussanaとBella(Saloon Girl)のやりとりの曲は、
メロディーが特徴的で、聞いていて楽しかったし、
JohnnyとBella(好き同士)が歌うJust For Youもかわいらしかった。

曲の構成も、1曲目でまず盛り上がり、
一つの曲の中で、各キャラクターがそれぞれ気持ちを歌うラインがあって、
それがAct1の最後で作品の肝になり、
最後は明るく終わる、という、ド・定番のつくりでしたが、
これが心地よかったー。

もちろんオフなので、セットは簡易的で、
ほとんど出演者が自分で動かしていたけど、
その場の雰囲気がきちんと伝わるようになっていました。

俳優は少々声がキンキンしている人が多くて、む…となったところもあるけど、
でもそれぞれキャラクターが特徴的だったし、全員が目立っていました。
私は特に女性二人が好きでした。

正直、今年のOn Broadwayのどの作品より、いい作品だったと思います。
時間をかけて丁寧に作り上げてきたのが見える作品でした。
さすがにオンに上がってくることはないと思うけど、
オフでも、こんなレベルの作品が見られるんだから、NYはすごいところですな。


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