2017年観劇32本目:The Cadaver Synod: A Pope Musical

7月23日(日) 1pm
The Cadaver Synod: A Pope Musical(NYMF)
the Acorn Theatre at Theatre Row
$29.5 GA

My favorite Elder PriceのDavid Larsenが
1年半ぶりに舞台に出るというので見に行ってきました。
General Admissionだったので、Larsenを近くで見るべく
2列目で観劇してきました。

Cadavor Synodという実際にあった9世紀の教会会議を元に
ストーリーが進んでいくのですが、
主役のPope Stephen VII役をLarsenが演じていました。


Act1はその教会会議が行われるまでの様子。
Pope Stephen VIIがすでに死んでいるPope Formosusを掘り起こして
会議にかけるまでをパンクロック調の曲を中心に描いていました。

アンサンブルが舞台中を動き回っていて、なんだか動きがAIぽかった。
そして、歌詞があんまりよく聞き取れなかった。
と思ったら、ネイティブの人たちもよくわからなかった、
と言っていたので、歌詞の問題、ということにしておきます。

Act1は割とプロジェクションの使い方が面白かったです。
重要登場人物が出て来るときは、その名前と顔写真、
一言説明が出てきたのですが、その映像が曲とマッチしていて。
かつ若い人が多かったので勢いもあり
なかなかだったのですが、問題はAct2。

その教会会議の前にさかのぼり、
実はPope Stephen VIIとPope Formosusは関係を持っていた、
でもFormosusは二人の関係を認めず、
PopeはGayであってはいけない、
Stephenは女であるべき、と言われたという過去があるから、
Formosusの聖職を剥奪したかったという内容でした。

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???

いや、そういう裏話があったというフィクションはいいのです。
ただ、Act1との繋がりがさっぱり見えなかった。
実はこんなことがあったからSynodにつながった、
という伏線がAct1にないし、
Act2の後半にAct1のそのシーンに戻って
その真意を説明することもないし
Act1と2の関係がさっぱり劇中に説明されないので、
全く違う作品を見ている感覚でした。

しかもAct2はAct1とうってかわって
曲調がいわゆるミュージカル的なものになり、気持ちを歌い上げたりするので、
Act1とAct2のギャップがありすぎて、一体私は今何を見てるんだ、状態でした。

なので、もう構成の話は置いておいてLarsenのことを。
Act1は俺様系の偉そうな態度かつコメディーの間が良かったし、
Act2はFormosusに恋してしょうがない様子はかわいらしかったし、
気持ちを否定されたあとの落ち込みっぷりも
Act1と同じ人だとは思えないぐらい覇気がなくなっていて、
色んな面を楽しむことができました。

美声の持ち主というわけではないけど、歌もうまいし、
この人なんで、1年半も仕事しないで暮らしてるんですかね(笑)
早く舞台に戻ってくるべきだと思う。

作品はひどかったけど、Larsenを堪能できたところは満足でした。


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