2017年観劇8本目:Come From Away

3月16日(木) 7pm
Come From Away
Gerald Schoenfeld Theatre
B12 $38(Rush) with Kさん

Kさんが朝からRushに並んでくださいまして、
一緒に見ることができました。ありがとうございます。

2013年の秋にnamtという出資を募るイベントでこの作品のプレゼンを見ていたので、
とうとうこの作品がBway入りしたか、と楽しみにしていました。


9.11のときにNYに着陸できなくなった飛行機が
カナダのNewfoundlandにある空港に回され、
そこでのクルー、乗客、住民の話を振り返るという形で
物語が進んでいきます。

正確に言えばミュージカルとは言えず「音楽劇」なので、
ミュージカルのように何か心情を歌い上げる曲はほぼありませんが、
勢いに押されて、あ、見てよかった、と思えるところがありました。
拍手が挟めないように、とにかくどんどんと進んでいくので、
えー、拍手させてよーと思うところがあると言えばあるのですが、
このテーマが今欲していたものだったような気がします。

2013年に見た時はもう少し乗客の「怖い」
「どうなるんだろう」という感情に
フォーカスが当たっていたと思うのですが、
悲しい部分は排除して、ヒューマニティーに焦点を移した、
という印象を受けました。
2013年は完全版じゃなく一部の上演だったので、
もともとはヒューマニティーの部分が多くあったのかもしれないのですが、
2013年のときは客席で泣いている人がだいぶ多くて、
あー、まだまだあの時の傷は癒えていないんだなーという印象だったのですが、
今ここに住んでいて、この政権になってからのヘイトの増加などによる危険や
不安定さを肌で感じているのもあり、
人の優しさとか、不安とか、前向きになるところとか、
生身の温かさを感じてそれになんだかほっとしたし、
Prayerで少し涙が出ました。

なので9.11の割には少し緊迫感が足りないんじゃないか、
と思うところは多々あるのですが、
でもまだ割と最近の出来事だし、
そういう部分を排除したのはわかる気がします。

ただ。
セットとか小道具はもうちょっとなんとかならなかったのかねぇ。
入った瞬間に、なんだこれ、と思いました。
森の中みたいなセットで、その意味がわからなかった。

あと、もともとセットも何もなく、椅子に座ったり立ったり、
真ん中に集まったり、というシンプルなバージョンで見ていたのもあるけど、
最初は当時の雰囲気を残してるのかな、と思われる部分があったのですが、
途中から何か動かさないといけないと思ったのか舞台が回っちゃいました。
回す意味がよくわからなかったんだけど…。
あと、バンドが混じり込んでくるのは、Bright Starの方が上手だったかな。


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