2017年観劇5本目:Sunday in the Park with George

3月8日(水) 8pm
Sunday in the Park with George
Hudson Theatre
Dress Circle C10 $49

Rush席をゲットするのにだいぶ並ぶという噂があったので
Rushは諦め、一番安い席をBox Officeで買いました。
でも割といい席だった。
これは1階席の後ろだったら、ドレスサークルの方が
舞台にいるオケもよく見えていいかもしれませんね。

さて。
大変有名な話ですが、初見でした。
2007年か2008年だったっけ。
トニー賞のパフォで見て、実際にシカゴでこのストーリーのもとになった
絵画も見ていているのもあって、
ストーリーは有名なのである程度知っていましたが。



正直な感想として、とってもいい作品なのに、
Encores!の域を出ていないという印象でした。
質素な舞台セットや照明が悪いわけじゃなく、
何もしなくてもストーリーも歌もあるのに、
その良さを増長させる演出がなかった、という感じ。
作品の魅力が100だったら、
そのうち70ぐらいしか発揮してないんじゃないかな、と思いました。

なんか、コメディーじゃないはずなのに、
演出のせいだと思うけど、笑いを強調するところが多くて、
いやいや、そんな小手先なことしなくてもいいのにーと何度か思いました。
コメディーが上手な人が多かったけど、多いだけに、
皆間がいいし笑いのシーンはしっかり魅せるもんだから、
そこばっかりが目立っちゃった感じ。

そのせいで個人的には主演のJake Gylllenhaalの印象が薄い。
ずっと舞台上にいるけど、芸術家ゆえの変態性もないし、
認めてもらおうと必死な感じもしないし、
割とフラットな印象しか残りませんでした。
そして主演が歌で聴かせてくれないところは非常に残念。
聴かせる曲はいっぱいあるのに、なーんか響いてこない。

あと、Dotのことが好きなように見えなかった。
自分の作品が一番でDotは二の次なのはわかるんだけど、
今回は二の次どころか、興味があるようにも見えなくてねぇ。
妊娠するところで、単なる欲求のはけ口だったのかなと思ってしまったぐらい。
見終わった後にいくつか批評を読んでみたけど、
うーん、何が良かったのかわからん。

その点、他のキャストはなかなか個性的でおもしろかったです。
アナリーはややコメディー色が強すぎる気もしたけど、
でも聴かせるところとのギャップがあるから、
だんだん気にならなくなりました。
そして、ミュージカルなんだから
彼女みたいに歌でぐっと伝わってこないとねぇ。

Brooks Ashmanskasさんは相変わらず上手い。
この人だけ、笑いがtoo muchにならないですよね。
そしてAshley ParkやRuthie Ann Milesも存在感あるし、
そのほかも含めてこの難しい旋律をきれいに歌いこなすのは
やっぱりBwayだな、と。

でもだからこそ、もうちょっと何か演出に工夫が欲しかったなぁ。
スクリーンも結局そこまで使ってなかったよね?
それとGeorgeの衣装だけAct1も2も一緒なのが気になった。
なんでそこだけ変えなかったんだろうか。
あと立ち位置も、一番最初のSunday in the Park with Georgeで
絵の通りだとDotはステージレフトだったんだけど、
最初のシーンから別に絵の通りじゃなくても良かったような。
でもColor and Lightとか、
別れを言いに来るところはDotがステージライトで。
Georgeに焦点を当てたかったのか、
Dotが大切な存在じゃなかったことを示したかったのか、
よくわからんけど。

トニー賞レースには参加しないようですが、
期間限定なので興味があればお早めに。


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2 thoughts on “2017年観劇5本目:Sunday in the Park with George

  1. お兄ちゃんは大きな役どころですか??
    生Jake Gylllenhaalが気になりますが、Jake Gylllenhaalなのに薄いっていうのがなんか笑っちゃいました(笑)

  2. >shimokoさん
    お兄ちゃんはAct1はそこそこセリフもありますよ。
    生Jakeは… うーん… 私はハマらなかったです。
    アナリーに全部持って行かれました。

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