2016年観劇35本目:A Bronx Tale

2016年11月21日(月)8pm
A Bronx Tale
Longacre Theatre
Mezz E8 comp

またもコンプチケ。ありがたやー。
春だったかにPapermillで上演された
A Bronx TaleがBway入りです。

一度しか見ることはないだろうと思って事前に映画を見て、
映画がどうミュージカルになったのかを見てみようと思っていました。
こういう回顧系の映画ってミュージカルになりづらいというか、
頭の中の言葉が映像で表現されているものって
よっぽどそこをうまく処理しないと
ミュージカル化したときに、
ノスタルジックな感じがなくなることが多いけど、
(って言っても、思いつくのはDinerだけだけど)
まぁご多分に漏れず…でしたな。



ノスタルジックさもなければ、
歌やダンスなどで強弱がつかないから、平坦だった。
Act1なんてほんと何もないからね。
というか、盛り上げられる場所はあると思うんですけどねぇ。

まず高校生になったCalogeroが出てきて、
最初の曲、Belmont Avenueはアンサンブル勢揃いで
さー始まりますよーという豪華さがあってよかったのですが、あとは尻すぼみ。
子どもCalogerがサイコロを投げるところと、
その次のI Like Itは子どもパワーでなんとか盛り上げたけど、
でも子どもがいなかったら大したことなかった…。

全体的に曲もつまらないし、
歌う人も上手じゃないから、乗らなくてねぇ。
声が汚いというか、ダミ声とは言わないけど、
クリアじゃない人たちが多いもんだから、
音程が合っててもあまり聴きごこちが良くないのよね。

あとお父さんのセリフが全然残らなかった。
映画では真面目に働いているお父さんが、
ちょいちょいいいこと言ってるのに、
そこが全然印象に残る感じではなくてね。
Calogerにこうやってコツコツ働くのがmanなんだって言ったり、
最後Sonnyの葬式でCalogerに向かって
子どもが思っている以上に早く成長していくのが寂しかった、
というセリフなんて絶対グッと来ると思っていたのに。

ってか、もうお父さん役をRichard H. Blakeがやるのですねぇ。
観劇旅行を始めた頃、割とこの人を「イケメンポジ」、
HairsprayのLinkとか、Legally BlondのWarnerとか、
Wedding SingerのGlenとかで見ていたので、
子どもがいて、ヨレヨレのシャツを着ているお父さんを
やるようになったのか、と時間の流れを感じました。
そりゃ私も老けるわけだw

ストーリーの戻ると、ナレーションは
高校生のCaloger役が舞台に出てきていうんだけど、
だいぶ映画通りのセリフを使っていたのに、
ヤンキースのくだりでくすっと笑えたやつがなくなっててショックでした。
あとJane役が映画から大幅に変わってまして。
あの映画の子がかわいらしかっただけに、
やけにアクティブなJaneのキャラ設定はちょっと違和感があった。
違和感っていうか、うざったいというか。
歌ったりダンスさせたりするのが
Janeの映画のキャラだと難しかったんだろうけど、
なんでキャラ変更しちゃったんだろ。

好きだったのはセットぐらいかな。
最初、Cが住んでいるアパートの絵が描かれた
幕が降りているのですが、照明が当たると
その裏に人がいるのが見えて来ます。
派手なセットは特になく、人の手で動かせる程度の大きさの
2階建ての移動式のセットが
角度を変えたりしてうまく使われていたような気がします。

でも結局映画の方が良いよね、みたいな。
ミュージカル化に際して曲やダンスはついたけど、
うーん、別にこれならミュージカル化しないで、
ストレートプレイの方がよかったんではなかろうか。

俳優をさらっとまとめておくと、
高校生のC役は…いい体だった(笑)
Nick Corderoは、作品はひどかったけどBulletsとか、
オフのBrooklyniteの方が断然光ってたな。
今回はちょっとインパクトに欠ける気がします。
ちなみにSonnyの部下たちは、
映画に似てる人をよく集めたで賞を差し上げたいです。


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