2016年観劇34本目:The Front Page

11月18日(金) 8pm
The Front Page
Broadhurt Theatre
SR101 $32

豪華キャスト勢揃いのプレイ、The Front Page。
Jefferson Maysさんが出ていたので気になっていたのですが、
よく見たら、MadmenのJohn Slatteryがいるじゃないですか!
マッドメンファンとしては見に行かなければなりません。

ところがチケットがだいぶ売れているようで、
Rushはなんと$50。
それ全然Rush価格じゃないんだけど…。
でも完売の日のみ立ち見を$32で出すというので、
チケットが売れてそうな金曜日に行ってみたら
立ち見を無事ゲットすることができました。

3幕もので、インターミッションは2回入ります。

ストーリーの流れはwikiなどで読めるから省きますが、
メインとして名前が挙がっている人だけでなく、
アンサンブルにも知ってる名前がいっぱいでびっくりでした。

セットはプレスルーム一室のみで、一切変わりません。
各幕の最初は、真っ暗な中、当時のカメラのシャッター音がなり、
フラッシュが光ったところで、写真の一コマを切り取ったように
キャストたちが静止しているところが一瞬見えて、もう一度暗転して
2度目のシャッター音がなると照明がつき、
キャストが動き出して、プレイが始まります。

話の流れは面白かったけど、何か物足りなさを感じました。
というか、Nathan Laneに対抗できる人がいなかった。
Nathanのことは何度か見たことがありますが、
いくつになっても一番声が通ってるし、
間の使い方、観客のアテンションのひきつけ方がすごすぎて、
いくらまわりに有名な俳優がいようとも、
全く寄せ付けない魅力というんですかね。
他の人がやると興ざめする笑わせるためだけの動きやセリフも
Nathanがやるとわざとらしさがあったとしても、魔が抜群すぎるし、
決して嫌味がありません。

だから結局Nathanワンマンショーに見えてしまう。
もうちょっとJohn Slatteryの味が濃いのかと思っていましたが、
Nathanには敵わなかったですな。ちょっと薄いんだよ。
Act2の最後にI’m a news writer!!って
自分が記者でいることが生き甲斐だ、みたいなことを言うんだけど、
いやいやそれまで全然記者感なかったし、みたいな。
というか、泥臭さがなくて、この役にはスマートすぎた感じがします。
もうちょっと毒々しい方がNathanの相手役としてはいいかもしれませんね。
そしてこの役にはちょっと歳をとりすぎなような…。
ちなみに記者をやめてシカゴからNYに行って何をするんだと聞かれて
Advertisingと言っていたんですが、これは今回だけのセリフですか(笑)
劇場、大爆笑でした(笑)

ネイサンとそこまで絡みがない役のJ Maysさんは一人、
他と違う独特なキャラクターだったこともあり、印象に残りました。
ガサツな周りの記者と違い、潔癖で繊細でポエムを愛する記者という設定が
もうJ Maysさんにドンピシャ、というか、
彼がセリフを発するたびに、何か動くたびに、空気が変わってました。
セリフとは関係なく一人動いているところでも笑いが起きるんですよね。
私はJ Maysさんを目で追うことが多く、
セリフと関係ないところで、彼の表情とか動きえ笑ってたんだけど、
客も同じところで笑っていて、あ、他の人も同じところ見てるんだと、思いました。
それだけ彼は客席の視線を集めていたし、
拍手もNathanの次に大きかった気がします。

女性陣はぶっちゃけ、誰も良かったというか、
出番はあるけど、別に有名女優をキャスティングしなくても
持ちそうな役どころでした。

あとはなんだろ…
話とは関係ないところが気になっちゃってねぇ。
メールも携帯もない時代だから、
記者室から各記者が記事を電話で申し送りしているんだけど、
いやいや、みんながいるところで書けたらスクープも盗み聞きされちゃうよね、
と思っちゃったり、一方で固定電話ならではのバタバタが少なくて、
いや、それはお約束なんだからやってよーと思ったり、
本筋と関係ないところばっかり気になってね。
いまいちぐーっと入り込める感じはなかったです。
もうちょっとテンポがよかったらよかったのかな…。

ちなみにAct3が始まる前に、
F列あたりに座っていた人がもう帰るから、
と立ち見にいた4人に席を譲ってくれました。
最後の40分だけでも座れたので腰に優しかったです(笑)


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