2016年観劇31本目:The Great Comet

2016年11月2日(水) 8pm
Natasha, Pierre, and the Great Comet of 1812
Imperial Theatre
RMezz F8

ご招待を頂きまして、プレビュー中のGreat Cometを見て来ました。
2013年だったっけ。オフのカジノでやっていたときに見て以来です。
テント式の狭いレストランの中を
俳優が駆け回って演じるのが面白かったけど、
あれをどうオンの舞台で表現するんだ、と思っていたら、
インペリアル劇場、だいぶ思い切りましたね。

劇場を大改装して舞台上の席を作り、
舞台からメザニンに上がれる階段を作り、
花道も作って、オフ同様俳優が劇場中を駆け回るのを今回も可能にしました!!

が。
いや、これいつまでもつかね…

オフ版と細かいことを比較できるわけじゃないんだけど、
あれ、こんなに退屈だったっけ…。
特にAct2は早く終われとずーっと思ってました。

AnatoleとNatashaが駆け落ちに失敗したあたりから、
急にテンポが悪くなります。
というか、SonyaもNatashaも歌が下手くそすぎて、
聞くに耐えないのですよね。
ストーリーのテンポも遅いし、歌も下手だしで、ひたすら退屈です。
その前までのシーンはアンサンブルが勢揃いで、
舞台中を駆け巡るので見ていて楽しいのもあり、
多少音程が悪くても人数のパワーでなんとか受け流せるのですが、
一人、または二人で歌うところが続くと、
聞くに耐えないから、退屈極まりない。
歌を聴かせられる人がさっぱりいないのが、
まずこのプロダクションの大きな欠点です。

ってか、NatashaとSonya、ほんとあれでいいの?
ユニゾンで歌ってるくせに不協和音でしたからね。
オフのときも、わー、歌がうまい!とは思わなかったけど、
なんか前よりレベルが落ちている気がする。
Josh Grobanもこの中だったら悪くないけど、
だからって聞き惚れるほどでもない。
唯一エセイケメンのAnatoleとHelenaがオフから同じ人だけど、
まぁ味はあるけど、歌はね、うん…。

そして、演出にそう驚きもなく(2度目だっていうのもあるし)
歌で聴かせられないと、
このセリフなし曲だけミュージカルはだいぶキツイものがありますね。
なんとか曲の勢いで物語を進めてるけど、
メリハリがないから、歌にだんだん飽きてくる。
すっごく泣ける曲があるわけでもないし、
思わず口ずさむような歌があるわけでもないし。
Act2の途中から会場中の飽きっぷりが半端じゃなかったです。
あちこちであくび連発。舞台上の上の人もつまらなそう。
終わった瞬間にそそくさと出口に向かう人がたくさんいました。

またオフのときは劇場が狭いから、
自分に照明が当たって俳優と一緒にまぶしさを感じることができて、
自分も物語の一部に入り込んだようだったけど、
さすがにオンの劇場の劇場だとそれは難しいですな。
前回めちゃめちゃ面白いと思ったDrink Tonightって歌うところの
照明の使い方もスケールダウンしていたし、
(劇場が完全に真っ暗にならないから、なんか中途半端)
オフ版より良い部分が、人数が増えたこと以外思いつかないのですよね。

まぁギリ、舞台席に座って入れば(特に黄色か青い部分)
俳優が360°見られて面白いかもしれないけど、
これ、メザニンだとだいぶ置いてけぼり感あるし、
見せ場もないしで、なかなかきつい2時間半になりそうです。

おかしいなぁ、オフのときは面白いと思ったのになぁ。

ちなみに今回もプレイビルに相関図載ってます。
さすがに2回目だったから登場人物にきちんとついていけたけど、
肝心のパフォーマンスに全く心動きませんでした。
Act2の後半はずっと、いつFalsettosの2回目見に行こうって考えてました。

演出って重要だけど、
パフォーマンスそのものの力もないと、結局はのめりこめませんな。
舞台にのめり込みたいぜぃ!


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