2016年観劇19本目:The Taming of the Shrew

6月3日(金)
The Taming of the Shrew
The Delacorte Theater
Gate4 Row P 502 Free

母滞在中に見たもう一本がこれ。
ほんとはSLMかマチルダを見ようと言っていたんだけど、
どちらもロトに外れ、このチケットをゲットしました。

全ての役を女性が演じる、という演出になっていました。
これがなかなかおもしろかった。
よっぽど男性がどんな動きをするのか研究したのでしょうか。

前にオペラを見に行ったときに、
男性役を女性がやっていて、でも動きがわざとくさくて、
見ていてちょっと不快な部分があったんだけど、
今回はそんなこと全くなし。
わざとくささやいやらしさのない模写でした。
動きだけでなく、話し方やスピードも男性らしく、
それを聞いてみているだけでもおもしろかったです。

主役のPetruchioを演じていたJanet McTeerさんは
実際に背が6’1”あるとかで、迫力十分。
男性と比べると確かに線は細いのだけど、
それでも荒々しい感じが出ていてステキでした。
でも今回一番すごいと思ったのは脇役まで皆何か特徴があって、
それぞれのシーンが見どころになっていたところかな。
中でも私が気になったのはHortensioを演じていた
Donna Lynne Chaplinさんかなぁ。
彼女がしゃべるたびに気になって気になって仕方ありませんでした。
ぐぐってみたら、Nathan Laneの弟みたいって
書いている記事があって、まさにその通りでした。

セットはこんな感じ。

サーカス小屋のようになっていました。
観劇する前に、急いでじゃじゃ馬馴らしの解説をネットで見ていたんだけど、
じゃじゃ馬馴らしの本編は劇中劇として進んでいきますが、
今回のプロダクションでは導入部分はカットされ
変わりにBeauty Pagentで始まりました。

じゃじゃ馬な女性を手なづけるという話を
この時代にどうやって演出するんだろうかと思ったら、
最後もBeauty Pagentで終わるんだけれども、
そこで男が好む従順な女性になったKathieが優勝したと思いきや、
最後に大爆発するという結末になっていました。

でもただフェミニズムを強調するだけじゃなく、
途中で、男性諸君、こんなにいっぱい女性が出てきているのに
全然セクシーなこともしないしお尻も見られないし、
こんなのないよなぁと呼びかけるシーンがあったりと、
ちょっとこの演出自体をうまくからかう部分があったりして、
結構おもしろかったです。

で、最後はBad Reputationを歌って終わるのですが、
この曲、WillさんがNashvilleで歌ってたので助かりました(笑)

母親は結構シェイクスピアが好きで、
イギリスに行った時もシェイクスピアを一緒に見たりしたので、
他のミュージカルを見るよりはこれを選んでよかったかな、と。
こういう演出もあるのねーと楽しんでくれたようです。


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