2月9日(火)
Cabin in the Sky
NY City Center
K2 comp with Kさん
10日から上演されているCabin in the Skyの
ドレスリハのチケットをKさん経由で頂きまして、
Kさんと見に行ってきました。
久々のEncores!シリーズです。
そういや某さん、Encores!出ないのかね…。
Encores!シリーズはふるーい、よく知られていない作品を
上質にリバイバルするというイメージなので、
このシリーズにラインナップされる作品は
8割以上知らない、という感じなのですが、
この作品も、Encoresでやると聞くまで
タイトルも聞いた事がない作品でした。
1940年に一度だけBwayで上演された作品だそうで、
その後映画にもなっているそうです。
前に見たEncores!シリーズって
ここまでキャストが多くなかったと思うんだけど、
プリンシパル&アンサンブル以外に
歌・ゴスペル担当とダンス担当のキャストがいて
なんだかだいぶ人数が多い、という印象でした。
ストーリーはギャンブルで大量の借金を抱えて死んだLittle Joeが
半年間のチャンスをもらって生き返り、
地獄ではなく天国に行けるようにと改心しようとするもの。
天使チームのGeneralのNorm Lewisと
悪魔チームのHead ManのChuck Cooperが
今回の作品の肝ですかね。
両チームがLittle Joeを自分側に引き入れようと
説得・画策するのが舞台上で行われます。
Little Joeにポッツさん、嫁のPetuniaにLaChanza、
Little Joeを誘惑するgold-diggerのGeorgiaにCarly Hughesでした。
ストーリーとしては最後、悪魔チームにそそのかされて、
ロッタリーで大金を手に入れたLittle Joeが
嫁を捨てGeorgiaに走るんだけど、
嫁がLittle Joeを取り戻そうとやってきたら、
Joeも嫁も撃たれて死んでしまいます。
最初は良い旦那、良い人になろうと努力していたJoeだけど、
最後がこれじゃ地獄行きだろうと思いきや、
残った大金をGeorgiaが寄付し、自身も教会に行くようになり、
結局はいいことをした、ということで二人まとめて天国へ、
という、えー、そんなのアリ?!?!みたいなオチだったのですが、
まぁまぁ面白かった気がするし、
Chuck Cooperがちょっと抜けててかわいかったり、
Carlyがすっかり主役枠の雰囲気を醸し出していたりして、
いいところもあったのですけどね。
えーっと、これはスコアそのものが難しいんでしょうか。
ただ歌えてなかったのでしょうか。
なーんか聴き心地の悪い音が続きましてね…。
歌班の音痴っぷりがすごかった。
ゴスペルで音がずれた感じがするって、だいぶ拷問です。
そしてLaChanzaが音があってなさすぎ。
さらには指揮者を無視して歌ってて、なんかなーって感じでした。
最近ブラックキャストオンリーといえば
The Color Purpleでとてつもない歌唱力を
目の当たりにしたばかりだったので、
それと比べると天と地ほどの差があったように思います。
なんか最後の方はどうせ1週間の公演だから、
細部までこだわらなかったんだろうな、
ということで自分を納得させました。
でも、ダンスは良かったのですよ。
これは踊れる人が集まってるなーという印象でした。
ただ時間稼ぎなのか、ちょっとダンスシーンは長かった。
ダンスのrepriseみたいなのが続いて、
それはそれで見ごたえがあったんだけど、
ストーリーを進めて欲しいなという感じはありました。
あとちょっと振り付けに笑い要素が多かったのも、
私はあんまり好みじゃなかったり。
時々笑いが入るのはいいんだけど、
特に悪魔チームの取り巻きが踊るところは、
何かしらボケみたいなのが毎回入って、はいはい、もういいです、
とちょっと引いてしまいました。
オリジナルや映画はこんな感じだったのかな。
これまでEncores!シリーズとしては
Bells are RingingとPipe Dreamsしか見てないけど、
どちらも作品としては古くて、
退屈だったりした部分はあったものの、
上質なものを見せてもらった、という印象だったのですが、
今回はちょっと質が低かったような気がします。
でも!! Carlyが見れたのは良かったー。
モルモンアンサンブル→Beautifulアンサンブルから
PippinのLeading playerやシカゴのヴェルマ役に出世したけど、
堂々として自信がある様子がとても良い感じでした。
なんなら今回一番拍手が大きかったよね。
Carlyには今後も注目です。
