2024年観劇3本目: Sweeney Todd

3/17/2024 Sun 2pm
Sweeney Todd
Lunt-Fontanne Theatre
Orch S104 $30 Lottery

ロトに当たって見てきました。
今、満席になるけど、前と違ってtktsに出てるんですね。

OBCから大きくキャストが代わり、メインがAaronとSuttonになっています。
OBCのときは見に行かなかったので、このプロダクションで見るのは初めて。
ロト席だったけど、センターブロックで見やすかったです。

ただ…やっぱりミスキャスト。
Aaronはうまい。
でも、バリトンの役をテナーがやるのは無理があったように思います。
最初アンサンブルのうしろから出てきて歌い始めるところから、
声は通るけど声に深みがなくて拍子抜けというか、
Sweeneyの凄み、怖さみたいなのを感じませんでした。
音域や声質を無視して、うまく歌える子をキャスティングした
高校生のプロクションを見ているのかな、という印象。
もちろんうまいんですよ。でもこの違和感はずっと消えなかったです。

特にAnthonyと歌うところなんか、同じような声質同士で、
でもAaronの方が上手いから、Anthonyを消してしまっていました。
比喩としてはイマイチなんだけど、ほんとはヴァイオリンとチェロが合わさるはずが、
ヴァイオリン2台になってしまい、でもAaronのヴァイオリンの方が
ゼロが二つぐらい違う高いヴァイオリンだから、
響き切らない安いヴァイオリンの音を喰ってしまっていた、という感じ。
これ、Anthony的には貰い事故もいいところよね(苦笑)
相手が違う楽器だったら目立ったのにね。
(ただこの日はAnthonyがU/Sで、多分初登板。
普段のAnthonyの人がやっていたら少し違ったかもしれません)

あと、OBCの時も言われていたけど、やっぱりSweeneyには若すぎるかなぁ。
年齢や音域っていうのは、重要なキャスティングのポイントで、
設定に沿ってキャスティングするのが大事だな、と改めて思った観劇でした。

っていうか、ちゃんとAaronにいい役与えよう?
今回も前回もAaronの良さが引き立つ作品じゃないんですよ。
上手い人だから、色々こなせるとは思うけど、Aaronだからこその役を早く見たいです。
N2Nとか、CMIYCとか、あの頃が懐かしい。

Suttonは…
うまいけど、ちょっと遊びすぎ。
これは演出家に文句を言いたいところだけど、そこまで笑いを狙わなくてもいいんじゃないでしょうか。
この役はお笑い枠ではないと思う。
特に数年前に見たオフの時がすごくよかったので、その差をすごく感じました。

あと、Sutton、この作品でも笑ってしまって役じゃなくなる瞬間があってガッカリでした。
最近「ツボって演技を続けられなくなる病」すぎません?
私はプロが真剣にやるのを見に行っているので、こういうBreakはあんまり好きじゃありません。
ごく稀にハマってしまうことはあるとは思うけど、3作連続ですからね。
わざとやってるんじゃないかと思うぐらい。

ついでに他も書いておくと、若いキャストに少し技量不足を感じました。
音程が少し怪しかったり、それは役作りをした上での動きなの?と思ったり。
特にJohannaは、とにかく落ち着きがなくて、挙動不審だし、
もうちょっとなんとかならなかったのかなと思うほどでした。

ただ、こんな中で光るのRuthie Ann Milesですね。
出てくるだけで存在感があるし、まぁ歌が上手い。
歌で目立つ役じゃないのに、それでも上手いのがわかります。さすがでした。

AaronとSuttonが降板するタイミングでクローズが決まっていますが、
Aaronが見たい、Suttonが見たい、という理由以外だったらおすすめしないかな、
というのが正直な感想です。
(数年前のオフの方が断然良かった)


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