2023年観劇6本目:Monty Python’s Spamalot

5/18/2023 Thu 8pm
Monty Python’s Spamalot
The Kennedy Center
Balcony F25 $79+手数料

Kennedy CenterのBroawday Center Stageシリーズの一つ、
Spamalotを見てきました。
このキャストがちょっと気になったのでね。

SpamalotをBroadwayで見たのは2007年。
まだ私的にBroadway観劇の初期の頃で、当時の記録には、
OBCを聞いて予想していたほど盛り上がらなかったと書いてありました。
OBCはもういなくて、Brad Oscarがリプレイスで出ていたんだけど、
出ていた、ということ以外はあんまり記憶に残っていません。

2007年に見たときはまだ初心者だったので気づかなかったんですが、
この作品、結構いろんな作品をパロっているんですね。
いろんな音楽や振り付けが少しずつ出てきて笑えました。

また、今回、後ろの席に座っていた人が、OBCで見ていたそうで、
時事ネタ、芸能ネタ、文化ネタなどがどう変更されているか楽しみなんだ、
と始まる前に言っていたのが聞こえてきて、
聞き逃さないようにしなきゃと、ヘッズアップしてくれて助かりました。

その変更部分。
時事、芸能、文化ネタ系だと
・Britney SpearsにReplacesされる歌詞は残ってた
・We’ll be shot by Michael Moore!は、
ここを歌っているRobに合わせて、My real name is Rob McClureに変わっていた
もうちょっとなんかアイディア出せなかったのか(笑)
・Knight of NiがBroadwayで作品を開くんだ、というくだりで、ALWの作品以外で!と言った。
School of Rockに出ていたAlexがこのセリフを言ったのがおもしろかった。
・別のNiのシーンで、Niが言ったことを繰り返しKing Arthurに言わせるところ。
NiがSweet Carolineを歌い出し(笑)、劇場で合いの手を大合唱。
・他の俳優もSweet Carolineを使ったネタをしばらく続けていた。
・この繰り返し言わせるシーンは毎日アドリブでいろんなことをやっているっぽく、
Iglehartがツボってしまっていた。
・His Name Is LancelotでGlindrの効果音が入っていたらしい。
PeachとEggplantの絵文字も出てきた(笑)
・You Won’t Succeed On Broadwayでシアター系のJewsの名前が
スクリーンに何人も表示されたんだけど、Mel Brooksやソンドハイムに加えて
Santosの名前が出てきた(笑)
・ギンズバーグ(に扮した俳優)もこの曲で出てきて
この曲でメインのMichel Urieに「You are doing a good job」的なことを言ってた
・Broadwayは大変だというくだりで、掲示板に悪いコメントを書き込まれるから、と言っていた
・Grailを客席から探してその人を舞台に上げるところで、ジル・バイデンの名前が出てきた

ほんと、Spamalotってしょうもない内容だけどおもしろいですよね。
古さを感じるかな、と思ったけど、そうでもなかったです。
この作品は小さい劇場の方でごちゃごちゃやる方が合うと思うのですが、
お城のセットを大きく作って、その上にオケを乗せていたので、
舞台上がごちゃごちゃしているように見えるのもよかったです。
また少しだけスクリーンを使っていましたが、
メインはフィジカルなセットで、スクリーンはあくまで補助程度。
そのバランスもよかったです。

俳優だとIglehartの「安心感」がずば抜けていました。
King Arthurはどこか抜けてる役ですが、彼がやると抜け感はあるものの、
彼が円の重心にしっかり構えているので、きちっと締まりもあるんですよね。
ふざけすぎてどこか違う方向に飛んでいってしまう、という心配がありません。
歌もそう聞かせどころがある曲があるわけではありませんが、
歌い出すとやはり上手いので、リラックスして聞き入ることができます。
こんなに安心感のある俳優、そういない気がします。

あとLady of the LakeだったLeslie。
彼女はとにかくコメディに振り切っていて、やることやること、
とにかくクセが強いんですが、それがやりすぎの範疇には入らないんですよね。
他の作品で見たときはちょっとやりすぎ感があったんですが、今回のバランスは絶妙でした。
そしてまぁ歌がうまい。
ぶっ飛んでるけど、聞き応えがある。さすがです。

他はまあOK、という感じかな。
Alexはいろんな役で出てくるときは愛嬌もあるしおもしろいのですが、
His Name is Lancelotは役が合ってなくて、
なんか控え気味というか、インパクトが弱かったです。

Michael Urieもいまいち。
歌もちょっと不安定だし、あんまりおもしろくないし、
You Won’t Succeed on Broadwayはハンドルできてませんでした。
歌いきれてなかった。
そしてここって内容が内容だけに100を超えて120盛り上がるところですが、
70ぐらいで不発でした。

Rob McClureは普段は、やりすぎでちょっと…と思うのですが、
脇役で出番が限られているときは、インパクト大ですね。

そして個人的に注目していたのがDaniel May。
先日のSignatureのPacific OverturesでKayamaをやっていた人。
Kayamaがこんなド・バラエティでタップダンス踊っていて、
目が離せなかったです。

こういうバカバカしい作品、またBroadwayでも見たいですね。


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