12/17/2022 Sat 2pm
Some Like it Hot
Shubert Theatre
Orch R7 $45 Lottery
ロト初応募で当たって、しかもクリスマス前の土曜の昼なのに
結構いい席が割り当てられました。
客入り、大丈夫かなと思ったり…。
映画「お熱いのがお好き」のミュージカル版。
サンクスギビングのパフォーマンスなどを見る限り、
Caseyっぽいね、という感じでしたが、まさにそうでした。
もう最初っから最後まで押し押し押し。強強強。
緩急がないというか、押し引きがないというか。
全シーンが全力投球すぎて、箸休めがないんですよね。
この翌日に鎌倉殿の最終回を見たのですが、
ぐっと引き込ませるところと、笑いや息抜きがあるところに落差があったので、
余計この観劇では緩急がなかったな、という印象になりました。
どこかの批評がSome Like a Lotと書いていて、まさにその通り。
全シーンにアンサンブルを使わないともったいないと思うのか、
静かなシーンがありません。
そして似たような振り付けが続く…。
タップがたくさん出てきて、迫力はあるんだけどねぇ。
いや、最後の方のギャングから逃げ回るシーンなんかは派手でよかったんですよ。
でも他にもみんなでわーわー踊るシーンが多かったから、
ここが引き立たないんですよね。もったいない。
そしてちょっと役者の力量不足(というか演出不足??)だったかな、という印象もありました。
Sugarにあんまり魅力がないから、Joeが好きになる理由が見えなかったし、
I’m the first Sugar Kaneと自信満々にいうのも、
大したことないのに何言ってんの?という感じにしか見えなかった。
Joeもなんか落ち着いたおばちゃんになっちゃってて、
ギラギラとSugarを狙う感じがありませんでした。
Jerryはダンスにもっと迫力が欲しかったかなぁ。
メキシコで踊るシーンがなんかヒールで恐々しながら動いている感じに見えました。
主演が歌って踊って演技してとTriple Threatが楽しめるのは久しぶりでしたが、
せっかくJerryの設定を変えるなどして、今っぽくしたんだから、
もうちょっと良い作品にして欲しかったという感じでした。
終わった後にSomething Rotten!を思い出したのですが、
この作品も地方でのトライアウトをスキップしたんですね。
トライアウトをやったからと言って必ずしもいい作品が生まれるわけじゃないけど、
もうちょっとdevelopmentに時間をかけてもよかったのでは?と
いう印象が残る作品でした。