2022年観劇15本目:Macbeth

6/7/2022 Tue 7pm
Macbeth
Longacre Theatre
Balcony F25 $35 (BO)

4月上旬に劇場のBox Officeでチケットを買っていました。
今までマクベスを舞台で見たことがなかったので、
ダニエル・クレイグも出ているし、この機会に見ることにしました。
ダニエル・クレイグは何度かBwayに出ているけど、見るのは初めて。


Playbillにはあらすじが挟まっていました。

マクベスを見るのは初めてなので、他の作品との演出の違いはわかりませんが、
特徴的だったのはセットと配役かな。
舞台は何か倉庫の一室のようで、テーブルやソファーなどを少しセットがあるぐらい。
席がはじっこだったのでよく見えたというのもありますが、
舞台袖を隠すようなことはせず、見えるような作りになっていました。
男性の役を女性が演じていたり、車椅子の人がいたり、
魔女役に男性も含んでいたり、典型的な配役とは違う点が多々ありました。

幕が開く前から、魔女役の人たちが舞台のはじっこで、
何か具材を切ってボウルに入れてスープのようなものを作っています。
そしてその車椅子の人が一旦役から離れて出てきて、
客席に向かって話しかけます。
マクベスは人がたくさん死ぬ作品なので、
「マクベス」という言葉を口にしてはいけないというジンクスを逆手に取って
客席にマスクをしたままマクベスと言わせたり(笑)、
シェイクピアはこの作品をパンデミック中に作ったことなどを話して、作品がスタート。

ダニエル・クレイグはやっぱり佇まいが美しいというか存在感がありますね。
人を殺した後は恐怖に包まれていて、落ち着かない様子が恐ろしくもあり、
またどこか悲しげでもありました。
衣装は現代的なものなのですが、最初は兵士らしくパリっとしたシャツを着ていたり、
地位を手に入れると、シルクのパジャマを着たり、派手な毛皮を着たりして、
衣装の変化も楽しめました。

でもこの作品のハイライトは何と言っても妻役のRuth Neggaでした。
最初から存在感はあるのですが、気が狂った後の演技が圧巻でした。
目も当てられなくなるような気の狂い方じゃなくて、
気が狂っているのに美しいんですよね。
彼女のシーンはどれも引き込まれました。

あと全体的に印象的だったのは、死んだ人たちがずっと舞台に残っていた演出かな。
後ろの壁に寄りかかりながら、死んだ人たちがずっと舞台をいているという演出でした。

なんか異様にスモークを使っていたり、なかなか理解するのが難しい演出もありましたが、
とりあえずシェイクスピアの作品をダニエル・クレイグで見れてよかったです。
(と元も子もない感想で締めくくります)


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