2018年観劇10本目:Carousel

2018/5/4 Fri 8pm
Carousel
Imperial Theatre
AA3 $40

インペリアルといえば、数年前は最前列がしばらく定位置でしたが(笑)
今回久しぶりに最前列に座りました。
ちょっとだけ舞台高くなったね。

さて、カルーセルはとっても有名な作品ですが、
話の概要は知っているけど、これまで何も舞台では見たこともなく、
映像化されている舞台も、映画も何も見ないで見ることにしました。
音楽の美しさはもちろんのこと、この作品が名作と言われるのを
何も余計な知識を入れずに見たいと思ったからです。
でもま、今回のリバイバル、批評がイマイチなのは読んでいましたが。

演出のせいなのか、途中でストーリーの進行に「?」と思うところが多々あって、
あちこちで「?」マークが頭の中を飛び回っていました。

例えば、BillyとJulieが出会って恋に落ちるところ。
もちろん曲で、二人が恋に落ちるのを暗示しているけど、
今の演出だと、ただ「飲みに行こうぜー」って酒場に急いでいるようにしか見えない。
だから、次のシーンで結婚したってセリフで言ったときに、
話の展開は知っていても、え?いつそんなことになったの?と思ってしまった。

他にもStarkeeperが最初から出て来ちゃって、不自然にBillyの目の前に現れて変。
Billyの自殺の仕方も変。
Billyが天国から地上を見ているはずなのに、
今にもLouiseに触れられそうなところにBillyが立ってるかと思えば
地上でLouiseに会うのに、
幕でLouiseとBillyを区切っていて、二人が違うところにいると示してて変。
卒業式でのDrのスピーチをLouiseに聞くんだ!っていうだけじゃなくて、
同じ内容をBillyが言っているのも変。
なんで初耳の内容なのに同じ内容が言えるのよ。
このセリフ、前に出て来たっけ?でも出てこなかったらこんな演出じゃないよな、と
「?」がぐるぐるしていました。

それと、あとで知ったのですが、Solioquyのあとのシーンをばっさりカットしてるんですね。

この観劇のあと、リンカーンセンターの公演を見たんだけど、
あそこはカットしちゃダメだよね。
これがないから、イマイチBillyの決心や、後に引き返せなくなった感じが見えてこなかった。
この作品ってBillyが救われる話だと思うのですが、
地上にいたときと最後とで落差があまり見えなかったので、
スルーっと流れてしまったというか、何も心が動かされなかった。

俳優は確かに上手だし聞き応えはあるけど、
でもそれよりやりすぎなダンスシーンに辟易したり、意味不明な個所のせいで、
なんでこの作品は名作って言われてるんだろうかとみているあ間はずっと考えていました。
(観劇後に色々と解説をしていただいたので、疑問が解決しましたが)
実はこの作品を今年一番期待していたんですけどねぇ。

なんか空振りでした。

ロンドンで1993年頃にやったリバイバル版が見たかったな。


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