2018年観劇9本目:My Fair Lady

2018/4/29(日) 3pm
My Fair Lady
Vivian Beaumont Theatre
E507 $32

LincTixでだいぶ前にチケットを確保していました。
リンカーンセンターだし、
Bartlett Sher演出だし、安心して見られましたよね(笑)


まずはセット。
The King and Iは最初の船がインパクト大でしたが、
今回は教授のお家に、すごいセットが組まれていました。
360度になっていて、メインの部屋、お庭、
バスルーム(のちに自習室)、廊下が
全て一つのセットの中に作られていました。
セット自体も大きいので、これが出てきた時のインパクトは大。

町や教授の自宅の通りなどは、斜めにセットを配置して、
家のセットのときとは違う視覚になっていたし、
斜めセットは自動ではなく俳優が動かすので、
場面展開の間にも何か動きがあり、家が出てくるときよりも
人が動かす分スピードもあるので、とてもリズムが良いと感じました。

衣装もまた豪華。
特に競馬のシーンは、色の派手さはないのに、
(映画では色使いが印象的だったけど、今回はとてもシンプル)
お上品さが一目でわかるような作りになっていて、
アンサンブルで何かに出るなら、
こう衣装が素敵な作品に出たいよなぁ、なんて思って見てました。

話題のエンディングの改変は、いいスパイスだったかと思います。
直接セリフにするのではなく、上に向かって歩いていく、
というだけで暗示していたのも良かった。

そしてこのシーンが唐突に出てきたと思わせないように、
女性の地位の向上を表すために、
女性参政権を訴えるグループが登場していて、
そういうMovementがある時代、という設定にしていたので、
Elizaがなぜそういう決心をしたのか、
辻褄が合うように手が加えられていました。

あと、どの曲だったか忘れましたが、
Act2で弦楽器の音がとてもきれいなところがあって。
思わずそっちに聞き入ってしまいました。

ただ演出、セット、衣装に比べて、ちょっと俳優が退屈だったかな。
特に主演。歌はうまいと思ったけど、とにかく姿勢が悪い。
最初、花売りのときはそれでもいいんだけど、最後まで姿勢が悪いのが気になったのよね。
というか、顎が出ちゃってるし、首も前に出てるし、凛としていなくてねぇ。
顎を引け、と何度思ったことか。
あと、視線が定まっていないで、何かお薬でもやってますか?
みたいなところがあったのも気になりました。
特に舞踏会のところがひどかったなぁ。

おっさん(Norbertさん)は相変わらず上手だけど、
なんとなく役には合ってなかった気がする。
踊れるし歌えるし、こういう人を一人入れておいてくれると安心するし、
彼がメインのシーンは大盛り上がりだったけど(手拍子が沸くぐらい)、
でもなんかやっぱりちょっと違ったような。

普段はこんなに俳優を揃えたのに作品がひどい、と思うことが多いけど、
今回は珍しく、作品はとても素晴らしく出来上がっているのに、
もう少し違うキャストだったら、もっと楽しく見られたかなーと
真逆のことを思いました。全てが全部揃うってやっぱり難しいのね。


Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *