2018年観劇5本目:Grand Hotel

2018/3/25(Sun) 7pm
Grand Hotel (Encores! Series)
New York City Center
Mezz E1

NYCCのアンコールズシリーズと言えば
初演時にあまり注目を浴びなかったけど、
でも改めてその作品にフォーカスを当ててみよう
というのが目的だったかと思いますが、
今回は割と有名なGrand Hotelが選ばれていました。
25周年なので特別に知名度の高い作品を選んだのかもしれません。

キャストを見たら、James Snyder、Brandon Uranowitz、
Stephanie Stylesと知っている名前が多かったので、見に行くことに。
でも残念ながらStephanie Stylesはリプレイスされて違う人が入ってしまいました。
(しかもその人好きじゃないんだよねぇ)

去年見たBrigadoonもそうだったけど、
数年前は5回公演とかだったのが、今は7回だか8回だか、
公演数が増えたのもあって、誰も台本を持たなくなりましたね。
(Assassinsのときは持っている人がちらほらいたけど)
台本を持って演じるのも味があったけど、
でも台本がないほうが、「本番」感があるので、
見ている方としてはお得な感じがあります。


NYCCはオケを舞台に乗せるタイプなので、
いつも必ずオケが見えるところに配置されていますが、
今回は、ホテルの大きな階段を舞台の中心に置くセットが組まれたので、
2階がオケの位置になっていました。

ただオケは良く見えてよかったんだけど、
2階はオケが場所を占めているので、2階を演者を使うことはほとんどなかったし、
(少しだけ使っていたけど、オケの人たちにぶつからないように隙間を縫って
舞台前方に出てきていたのはちょっと滑稽だった)
1階も、オケの下をなんとか活用しようとしていたけど、
2階部分を支える柱等が多く、振りに柱を取り入れていたけど、
こちらもだいぶ動きが制限されてしまうし、
特にメザニンからだと奥のようはよく見えず、
せっかく大勢アンサンブルがいて迫力があったのに、
もったいないなーと思う部分がありました。

初演当時、内容を皮肉ってGrim Hotelと呼ばれたそうです。
まぁ確かになかなか深刻な内容が多く、能天気には終われない内容だし、
中身が好きかと聞かれたらうーん、と思う部分もありますが、
James SnyderとBrandon Uranowitzが大活躍で、
パフォーマンスとしてはとても楽しめました。

JamesはIf/Thenでも見たけど、あれは作品がイマイチだったので、
ほとんど印象に残っていないのですが、
In Transitが好演だったので、また見たいと思っていた一人。
今回はBaron役でした。
借金を抱えた男爵らしく、嘘くさいところもあれば、
心の暖かいところもあり、とってもチャーミング。
そして歌い上げたときに、聞き応えがありました。
正統派の歌って踊ってのミュージカルで見てみたいし、
この人は「名前が出てたら見に行こうリスト」になりそうです。

Brandonは、全てをかっさらっていきました。
Falsettosのときは、そんなウケを狙わんでも…と思ったところが
多々あったけど、今回は歌っても踊っても演じても大活躍で、
サイドキック感はありつつも、歌も踊りもうまいから目が離せない!
そしてこちらもチャーミング。
二人がメインのWe’ll Take A Glass Togetherは
大盛り上がりだったし、もう一度ここだけ見せて欲しいぐらい。

今回、演出は元祖のTommy Tuneではないのですが、
椅子を使ったり、長い柱を横にしてバーカウンターに見立てたりするのは
当時のものを踏襲したそうです。
バーテンダーの二人のエンターテイナーっぷりもよかったし、
ホテルの従業員のErik役もとっても上手だったし、
パフォーマンスで盛り上がるところが多くありました。

Encoresシリーズだから、リハ時間も短いし、
Bway公演と比べてはいけないけど、
でも今年やっといい公演を見たように思います。(BoM除く)
明けましておめでとう(笑)


Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *