2017年観劇40本目:Torch Song

2017年12月5日(火) 7pm
Torch Song
Second Stage
G112

Audience Rewardsを使ってチケットを買いました。
随分前に映画を見たことがありましたが、
マイケル・ユーリーがArnoldはちょっと違うのでは、
とキャスティングのニュースを見たときに思ったのですが、
うーん、ちょっとそれは否めなかったな。

というのも、マイケル・ユーリーに深みがなかった。
今回の再演にあたって、だいぶシーンをカットして短くしたそうです。
だからと言って、ストーリーの大切な部分がカットされたとは思わないけど、
本人のせいなのか、演出のせいなのかわからないけど、
彼が演じるArnoldは、ストーリーで語られるほど
もがいている様子が見えなかったのよね。

そして、重要なお母さんとの口論シーンにぐーっと入り込めなかった。
同性愛者がカミングアウトすることの難しさとか、
本当はお母さんも息子もお互いのことが大切なのに、
性的なことだけは全く相容れない様子とか、
ストーリーとしてはすごく考えさせられるし、
一番近い人と通じ合えないことの悲しさはわかるんだけど、
映画ほどそれを感じられなかった。

だから、ユーモアの部分が引き立たなかった。
せっかくの素敵な脚本が生かされなかったように思います。

あと、Edの家に遊びに行くシーンは
なぜか巨大なベッドがセットとして使われていて、
(Hairsprayの最初に出てくるベッドみたいに、ベッド自体に傾斜がついてる)
会話に出てこない方は布団の中にいたり、
つっぷして客席を見ないようにしていたんだけど、
この演出というか、セットが違和感ありすぎた。
斜めのベッドの上でしか動けないから、動きに制限が出ちゃうし、
時々不自然な体勢だし、なんでこのアイディアを採用したんだろ。
普通に椅子とかテーブルとか使って、照明で切り替えた方が良かったと思うけど。

でも最後に、DavidがArnoldに気持ちを吐露するところは泣けました。
なんだかんだでDavidが印象的だったかも。
あ、あと、地味~にEdがイケメンだったのも良かったです(笑)
でもそのぐらい。全体的にはちょっと期待はずれだった。


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