2017年観劇25本目:Ernest Shackleton Loves Me

5月31日(水) 8pm
Ernest Shackleton Loves Me
Second Stage
G115 $30 (Rush)

2人劇だけど、とっても面白いという話を聞いて見に行ってきました。
以前、NJにあるGeorge Street PlayhouseにJohnTを見に行った時に、
この作品の宣伝が出ていたんですよね。
なのでなんとなくポスターに見覚えがあったものの、
特に注目していなかったのですが、これは見に行って良かったです。


ビデオゲーム音楽のコンポーザーをしているシングルママが
オンラインデートサイトにプロフィールビデオを送ったら、
それがなんと、時空を超え探検家のErnest Shackletonの目に止まり、
二人が音楽を通じて一緒に冒険をしていく、という話。

音楽やメディアの使い方が新しいというか、
ミュージカルシアターでは珍しいタイプのものでした。
ビデオゲームコンポーザーという役柄を使って、
1曲目は、Kat役がエレキバイオリンを使って
デートサイト用のプロフィールビデオを作るところから始まるんだけど、
音楽をその場で構成していき、それができあがっていく様子が歌になっている、
というおもしろいスタートでした。

何度か、曲をその場で作り上げていく要素が入るんだけど、
でもそれだけじゃなくて、ストーリーが進んで行ったり、
心情を歌う曲ももちろんあるし、割と耳に残る音楽が多いし、
85分の作品なのに、音楽が盛りだくさん、という印象でした。

そしてプロジェクションもユニークだった。
常設の大きな固定スクリーンがドーンとあって、
そこにKatが使うPCの画面が映し出されて、
画面の中の相手とインタラクティブになることもあれば、
冒険の最中にはシーンを補完する映像が出ることもあり、
色んな場面で使われていました。
時々絵がわざとチープになるのもご愛敬。

Second Stageって使いようによっては
広くというか、大きくというか、余すことなく空間が使えるのね。
今回ほどあそこのステージが大きく感じたことなかったなぁ。

ストーリーも、大冒険を行う一方で、
二人のちょっとしたラブストーリーがあるんだけど、
最後にShackleton嫁と子どもがいるから、
じゃーねーって、しかもあっけらかんと言うから、
なんか怒るに怒れず、思わず笑ってしまいました。

ストーリーだけでなく曲もそうだったけど、
押すところとすっと力を抜くところがあって、絶妙です。

この作品、調べてみたらGeorge Street Playhouseだけじゃなく
シアトルでもボストンでも上演していて、
ここまで持ってくるのにとっても時間をかけているんですね。

Kat役の方は本職はバイオリニストですが、
こうやって演技も歌もできるんだから、
ほんとこの国のレベルの高さといったら。

Ernest役はコメディーの間が良く、笑いが起きるのは
だいたい彼のセリフでしたかね。

いい意味でチープに見えるんだけど、
でもよく練られていて、楽しい80分を過ごせました。

そういえばPlaybillにアンケート用紙が挟まれていて、
答えてくれた人の中から抽選でキャストアルバムと
最終日のチケットプレゼント!と書いてあったんだけど、
最終日ってトニーの日でしてね。
だから当たっても困ると思って応募しなかったけど、
ちょっとキャストアルバムは欲しかったな。


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