2017年観劇17本目:Joan of Arc : Into the Fire

4月30日(日) 8:30pm
Joan of Arc : Into the Fire
Public Theatre
N110

チケットを頂きまして最終公演を観て来ました。
Here Lies Loveの制作者によるジャンヌダルクのミュージカル版。
なかなかのものだとは聞いていましたが、ほんとにすごかった(笑)


何がって、いや、よくこんなもの作りましたね、という出来で。
観ていて恥ずかしくなるレベルのもので、出演者がかわいそうになりました。
100年戦争の真っ只中の話なので、
ジャンヌダルク本人と最後にジャンヌダルクのお母さんが出てくる以外、
他の出演者は全員男性。
出演者も割と体格の良い人が多くて、男祭りとしてはよかったのですが、
振付がね、もう見ていてかわいそうになるレベルで。
振付はAIとかOnceを手がけたSteven Hoggettでしたが、
あれらの作品でよく見るような振付(足を踏み鳴らしたり、とか)が
今回もありました。
この人は運動会のマスゲームみたいなことはできるけど、
ミュージカルの振付はあまり得意そうではないですね。
今回も一列に並ぶ、上手、下手からそれぞれ出て来てすれ違う、
みたいな「動き」はあったけど、「ダンス」はないに等しかった。
アメサイも品がなくてかわいそうだったけど、
今回もクリエイティビティのない動きがずーっと続くので、
かわいそうになりました。
あと、舞台の半分ぐらいを占めるセットのせいで動きが制限されてしまって、
流れも悪くなってしまい、AIのときみたいな勢いが出せず、
ただただ退屈というか、つまらないうごきになってました。

そして主演のジャンヌダルクが、写真だけ見ると、
なんかカリスマ性があるのかな、と思ったら、
歌へたっぴでオーラもあったもんじゃない。
あとずっと猫背なのも気になったなぁ。
ジャンヌダルクなんだからもう少し姿勢をよくして欲しかった。

音楽は、ロック調で、98%は音楽で語られるタイプだったのですが、
一つも記憶に残らないし、
出てくる曲どれもこれもうるさいなーと思ったことしか覚えていません。

一番ひどかったのはセット!
バンドが階段型のセットの中に置かれていたのですが(画像参照)

このセット、90度回転するとコリドーが出て来て、
その通路を使う場面が何度かあったのですが。
90度回転すると、客席からはベースの左半身だけ見えるけど、
ギターはさっぱり見えない、という位置になりまして。
話の流れより、バンドの扱い悪いなーということが気になってしまいました。

隣に座っていたおばちゃん、一度も拍手しませんでした(笑)
そして90分一幕ものだったのですが、
終わって劇場の明かりがついた瞬間、速攻帰る人続出。
Here Lies Loveはあんなにおもしろかったのにね。
なんでこうなっちゃったかね。

ま、よかったのはモルモンにいたKyleを久しぶりに見られたことですかね。
相変わらず歌はイマイチでしたが(笑)


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