2017年観劇15本目:Ragtime

4月27日(木) 7:30pm
Ragtime
Ford’s Theatre
$20(Partial View)

出張でD.C.に行く予定があったのですが、
翌日の打ち合わせの準備がAmtrakの中で全て済んだので、
Ford’s Theatreで上演されていたRagtimeを見に行きました。
割と批評が良かったのと、
パーシャルビューを劇場でのみ$20で買えるという情報をゲットし、
開演30分ぐらい前に劇場に行ったのですが、
無事チケットを買うことができました。
National TheatreでFun Homeのツアー公演もやっていたんだけど、
Ford’s Theatreに一度行ってみたかったし、
今、D.C.でRagtimeをやるとどうなるのかな、というのも気になって、
こちらの作品にしました。



Ragtimeは短命に終わったリバイバル版をBroadwayで見ていますが、
あれはもう、Coalhouse Walker Jrが死ぬほど音痴だったことと、
Younger BrotherのBobby Steggertが良かったことぐらいしか
覚えていないのですが、作品のパワーはすごいので、
いずれまた見たいと思っていました。

今回のプロダクションは、全部で24人。
3階建てのセットで、2階にオケ(9人)がいました。
おもしろかったのは、HoudiniとEvelyn役に
アジア系をキャスティングしていたこと。
そしてどのシーンにも必ず、
舞台の端っこや3階建てセットの進行の邪魔にならないところに、
そのシーンには関係のないキャストが立ったり、
座ったりしてストーリーを見ていたこと。
あの意味はなんなんだろうと思っていたら、
現代の客とストーリーを結ぶ役目だと教えていただきました。
そうか、だから最後にメインのキャスト以外は
今風の服に着替えて、出てきたのか。
Ragtimeの内容が今でもなお通ずることを、あからさまに表現していました。

全体的な感想で、すごいなと思ったのは、
地方劇場でもここまでレベルが高い俳優さんが揃っていること。
ささっとBioを読んだ感じだと、D.C.ベースの俳優さんが中心で、
Bway経験者はほとんどいませんでしたが、
メインは全員歌えるし、演技も素晴らしい。
恐るべし、アメリカの裾野の広さ、です。

ストーリーそのものにパワーがある作品だけど、
でもこれはやっぱり歌えてなんぼの作品でもあるという印象なんですよね。
なのでどの人も上手だったのは、聞きごたえがあったし、
ストーリーにも入り込めました。

BwayでやるRagtimeと比べたらセットは簡素だし、人数も少ないけど、
でも狭い舞台に24人(オープニングナンバーは23人かな)が
全員並ぶと圧巻だし、
Fordのところは、10数人が一列に並んで、
それぞれが同じ動きしかしないんだけど、
まとまって見ると一つの流れになっているのがユニークだったし、
振付が狭い場所をうまく使っていたなと感じました。

高校生か中学生ぐらいの団体が多くて
おしゃべりどうにかならんのか、と思う瞬間が多々あったけど、
(先生たち、お願いだから観劇中は
しゃべらないのがマナーだと教えてやってください)
総じて、見てよかった、と思うプロダクションでした。

いやぁ、地方劇場恐るべし。


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