2016年観劇7本目:School of Rock

3月11日(金)
School of Rock
Winter Garden Theatre
N22 $37(Rush)

映画がもとの作品は映画との比較になるから
どうしても厳しい意見が出がちだけど、
これはだいぶ評判が良かったので、
批評を見てだいぶ楽しみになった作品でした。

映画をAdamにはまっていた頃に一度見たけど、
だいぶ内容を忘れていたのと、
映画がどうこのミュージカルになったのかの比較を
個人的にしたかったので前々日に映画を見て復習してから行きました。

主演のAlexの休演がだいぶ多いので、
劇場に入るまで休んでくれるなーと思っていましたが、
この日はU/Sなしでした。

席はN列でしたが、ここの劇場は大きいし舞台も高いので、
舞台の高さと奥行きに負けないぐらい大きなセットを
使っているので(Rockyもそうだった)
逆に少し離れていた方が見やすいかもしれません。

ストーリーはほぼ映画通り。
こんなに映画をなぞった作品は見たことない、
と言っていた人がいたけどその通りでした(笑)
でも映画が10年以上前のものなので、
ところどころ「今」に置き換わっていて、
映画を知っていると、その変化の塩梅は
観客を「ニヤ」っとさせてくれるところがあり、
そういう意味で批評が良かったのも納得でした。

例えば女の子たちが映画よりももっとindependentで、
小さいのに「女性だから」という差別・区別を拒んだり、
子どもたちがもっと自分らしくありたい、
親にもっと自分を見て欲しいと吐露したり、
Tomikaの両親がゲイカップルだったり、
映画からのマイナーチェンジではあるんだけど、
そういうリベラルな変更がうまく観客にマッチしてるなーと思いました。
だからそういうセリフが出てくると盛り上がる、盛り上がる。
この日は金曜ということもあって客の盛り上がりが良かったんだけど、
そういうセリフが出るたびに歓声があがったので、
その観客のリアクションも含めて楽しかったと思います。

主演のAlex Brightmanはとってもライカブル。
ややパワーに欠けていたというか、
確かにこの役はハードだけど、
もう少しスタミナが欲しい感じもありましたが、
最初、映画のJack Blackと比べると物足りない、
うすーいと思っていたのに、
だんだんと好きになっちゃうのが彼の魅力かもしれません。
シエラはあまり好みの俳優さんではないのでここでの記述はパス。
ただ、映画のほうが、堅物な校長が実は奥底にロックなところを持っている、
という対比が面白く出ていた気がします。

子どもたちは、ロンドンでマチルダを見たときに、
子どもたちのレベルの高さに、
ここまで子どもを指導した人たちが素晴らしい、と思ったけど、
今回は「子どもらしさ」が残っているのが逆にいいなと思いました。
ちょいちょいずれてたり、流して演じてるところがあったり。
でもそういう「普通っぽさ」がこの作品の場合、
どこにでもいる子どもな感じを増長させて、
入り込みやすかった気がします。

SoRはストーリーそのものはフィクションだけど、
子どものキャラクターに自分を投影できるからか、
ただ歳をとっただけなのか、
If Only You Would Listenで涙が出ました。
Act1でもAct2でもこの曲で泣くって、私どうしたw

この曲を歌っている時のBilly役の子から
なんだか目が離せなくてねぇ。
肩に力が入っていて、一人だけ少し前かがみになっていたんだけど、
その様子が本当に魂込めて訴えているようでした。
この子だけどのシーンも役に入り込んでいた気がするなぁ。

誰かが息を呑むようなパフォをするわけではないし、
もう一度観に行こう!! と思う作品ではなかったけど、
楽しかったです。


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