2016年観劇5本目:She Loves Me

2月20日(土)ソワレ
She Loves Me
Studio 54
メザニンKK110 $10

だーーーーーーいぶ前に買ったAccess10のチケットで
プレビューが始まって2日目(公演的には3回目)の公演を見てきました。
キャスト的にはこの作品が一番楽しみだったのです。
Laura BenantiとJane Krakowskiは
コンサートで見たことがあるけど舞台では初めて。
ずーっとずーっとローラを
ミュージカルで見たいと思っていたのです。
そしてGavinにMichael McGrath。
ご・う・か♡

場所がStudio54だし、出演者も何人か被っているので、
だいぶDroodを思い出しました(笑)



声を大にしていいたい。
めーーっちゃチャーミングなミュージカルでした!!

まず素敵なOvertureから始まります。
私、Overtureが大好きなので、
こうやってクラシックに始まるとワクワクします。
1st Vnの人が結構上手でねぇ。
彼女のソロのあとは拍手が沸きました。

幕が開くとオールスターミュージカルなだけあって、
Good Moring, Good Dayで
Jane K, Gavin, Leviが出てきた時は拍手が沸きました(笑)
出てくるだけで拍手が沸くのってあんまり好きじゃないけど、
でも皆、客席にアピールしながら出てくるので、
ここは拍手で迎えるのが正解ですかね。

スター枠ではないけど、Arpad役のニコラスくんが、
Droodにも出ていましたが、だいぶ雰囲気が大人っぽくなっていて、
母の気持ちになってみてました(笑)

挨拶を終えるとお店の中に入っていくのですが、
セットがお店の外観から店内に移行するとき、
客席からoh my!!と声が上がるほどでした。
というのも、セットが豪華だった!!
リカちゃん人形のお家みたいに、
閉まっているときは外観しか見えないんだけど、
壁が左右に開くとお店の中のセットがあって、
開いた瞬間、店内の細かな装飾のキレイさに
テンションがあがりました。お店が2階建てで大きいだけでなく、
お店のバックヤードも、セットの一部が180度回転して
出てくるなど、構造にとても凝っていました。
最近比較的簡素なセットばかり見ていたから、
この豪華なセットにはため息が思わず出るほど。
そしてこのセットの中で遊ばせて欲しいと思いました(笑)

セットでいうとお店以外にも、
カフェのシーンでも大掛かりなものが出てくるし、
病室、Amaliaの部屋も自動で出てくるので、
お金がかかってるなーという印象でした。
これ、期間限定の作品にはもったいないぐらい。
(延長の予定あるのかな)

SLMは1963年が初演なので、
ストーリーそのものはのどかというか、
のんびりした感じもありますが、
いい意味でキャストがちょっぴり古めかしさを出していて、
でも古臭さは全くなくて、演出家も俳優もすごいと思いました。
古き良きポイントと、今を融合させたという感じですかね。

ただLeviだけは「現在」だったかも。
「古き良き」をあまり感じられませんでした。
一人タイムマシンでトリップしてきて、
周りとの空気感のギャップがある感じでした。
ちょっとその馴染んでない感が気になりました。

でも全体として、この感じ、話は古いけどショーとして古さがなかった
OTTCに似てるかも、と思って
インターミッション中にPlaybillで確認したら
Scott Elissが演出なのですね。
彼の作品はCurtains, Drood, OTTC, SLMと4作品目でしたが、
私はこの演出家が大好きなんだと思います。
4作品とも全部私の好みだよ。
Curtainsは新作だったけどストーリーのセッティングは今じゃないから、
どれも古めかしさはあるんだけど、
あー、これ古くて退屈だわーと思わせるところがありません。

プリンシパルがそれぞれソロを持っていて、
比較的長めなんだけど、飽きさせないのが
パフォーマーたちの力量の見せ所です。
(でもごめん、Leviのはちょっと飽きて
マイケルさんのリアクションばっかり見てた)
相変わらずGavinの歌声は素敵ですが、
ソロが2曲しかなくてもっと歌えーと思ったり。
あと、Gavinの"Ilona"はタンゴのダンスが入るんだけど、
Gavinは手が長いからダンスがめっちゃ映えますな。
2階席でだいぶ遠かったけど、それでも迫力があった。
一緒に踊るJane Kもだいぶすごかったです。

でもね、Gavinがね、歌ってる時はセクシーなのに、
Ilonaの最後にJane Kとキスをするのですが、
キスし終わった後、指でゴシゴシと唇を拭いてまして。
口紅がつくのが嫌だったのかもしれないけど、
ラブソングを歌った後それはないでしょーって思いました。
あんなの目の前でされたら、絶対凹むから!!

Jane Kは話しているときは色気があるのに
歌になると急にキュートになって、これまた幅が広い。
ローラとJane Kが二人で歌うところは、
ここは天国か、と思いました。

そして見たかったローラですが。
キャストアルバムを2, 3回しか聞いたことがないので
よくわからない部分もあるのですが、
やや音程があやふやなところがありました。
でももともとそんなスコアなのかしら。よくわかりません。

でも高い音もスーっと出てくるし聴き心地がいい声ですよね。
そしてコメディエンヌっぷりが素晴らしい。
わざと笑いを取ろうと大げさなことはしないのに、
間や表情の作り方が素晴らしかったです。
あんな美人なのにおもしろいとか、最強です。
Where's My ShoesやVallina Ice Creamは
存分にローラの魅力を楽しめたと思います。

マイケルさんはNice WorkやOTTC同様いい味出してるし、
ニコラスくんも大人に負けじと存在感があって
Try Meはかわいらしかったです。
店長もheadwaiterも持っていきますな。

全体的にはまだ3回目ということもあって、
音響がイマイチでセリフが聞こえずオケ席だけが笑って、
メザニンが置いてけぼりになったり、
ものを落としたり、
テーブルの上で踊るところでテーブルから落ちたり、
指揮者無視して暴走する人がいたり、
シャンパンを開けるタイミングがズレて、
その音で出演者全員がびっくりしたり、
栓が飛んできてマイケルさんが咄嗟に頭を抱えたり、
ちょっとバタバタしているところもありましたが、
すでに完成に近い感じがしました。
カフェシーンのダンスは、見せ場ではあるけど、
もしかしたらちょっと削られるかな、とも思ったりしました。

それにしてもこれはオススメです。
ほんとにほんとにチャーミングな作品だった!!
こういう作品がちゃんと評価されますように。


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