2023年観劇16本目: The Frogs

11/3/2023 Fri 8pm
The Frogs
Rose Theater
Balcony BX 11-2 $33.50

ソンドハイム作品の一つであるThe Frogs。
The ProducersのOBCであるNathan LaneとRoger Bartが出ていた
Broadway版は見たことはないのですが、
ミュージカルについて色々勉強を始めた頃に、このCDも聴いていました。

今回は3回のみの公演のコンサートバージョンでしたが、
私が知っている限り、NYでThe Frogsが上演されるのは、
そのNathanたちの公演以来で、なかなか上演機会の少ない作品のため、
マラソンの前々日でしたが観にいくことにしました。
プリンシパルたちと、主にカエルを踊るアンサンブル、
そして舞台の上と周りにたくさんのコーラス、
そして進行役でNathan Laneがいて、という構成での上演です。

今回Nathan Laneの役はDouglas Sills、
Roger Bartの役はKevin Chamberlin。
本当は事前に何度かCDを聴いて復習しておこうかと思ったのですが、
なんだかんだで忙しくその時間がありませんでした。
でもどの曲も実際に公演で聴いたらすぐに思い出せて、
「こんな曲あったっけ」という曲はゼロ。
当時何百回聴いたかわかりませんが、結構覚えてるもんだね。

で、全体的な感想ですが、主役の二人がイマイチ…。
そりゃ3回公演だから、役に入り込むのも、
二人のケミストリーをうむのも難しいのは仕方ないのかな。
CDで聞いていたNathanとRogerのような、息のぴったりさがないんですよね。
あとコメディのタイミングが悪いし、早口めな歌詞もこなせてなかった印象。
二人がイマイチでコメディがあんまりうまくなく、入り込めず終わってしまいました。
CDではおもしろそうな作品だなぁと思って聞いていたけど、
うん?あんあまりそうでもない?みたいな。

ますますきちんとした舞台で見たくなってしまいましたが、
(隣にNathanいるんだから出してよー、と何回思ったことか)
ま、ほとんど上演されない作品だから、見に行っておいてよかったとは思います。

でも脇役は出番が短い分、皆がっつり役作りをしてきていた印象でした。
特にHerakles役のMarc Kudischがよかった。
イケおじという感じで色気があるし、なにより声がきれい。
まだ反抗期をやっている仕方ないおじさん感(という演じ方)もあって、
あっという間に劇場全体を惹きつける魅力がありました。
多分、みんなすぐ好きになってたと思う。

あとPluto役のPeter Bartlett。
オリジナルのThe Frogsにも出ていたんですね。
いつも通りのPeterさんだったけど、味があるんだわ。
不思議なコメディの間もクセになります。

アンサンブルのダンスもうまかった。
一人、日本人がいたんですよね。ついつい目で追ってしまいました。

セットは椅子程度で、衣装もアンサンブルは少し凝ってたけど、
特筆すべきことはなく。

すでにもうこれを見たことも記憶からなくなりそうなぐらい
「イマイチだった」ということ以外書くことがない作品でしたが、
ま、「The Frogs」を見た、Nathanがいてよかった、
ということで辞めておきます。


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