9/15/2023 Fri 8pm
Gutenberg! The Musical
James Earl Jones Theatre
Orch H10 $139+fee
ARとJoshの二人ミュージカル、Gutenberg!のプレビュー初日を見てきました。
モルモンファンとしてはこの二人が出るならMust See。
でもつまんなかったらどうしよう、
あんまり真剣に演じない雰囲気になってたらどうしよう、という不安もあり…。
プレビューのチケットだけは発売日初日に取っていましたが、
あとは実際に見てから決めようと思っていました。
でもそんな不安は杞憂に終わりました！
これもう一度見にいきたい！
内容はNJに住む、ナーシングホームで働いていた二人が、
ミュージカルを作り、劇場を借りてリーディングを行う、という設定。
プロデューサーに投資してもらえることを期待しています。
最近は映画や実際の人物が元になった作品ばっかり、
でも脚本も音楽も完全にオリジナルだと、誰も興味を持ってくれない。
だったら最初にできた本を参考にしようとGoogle Researchを行い、
印刷機の父、ヨハネス・グーデンバーグを題材にしよう、と思いついた！
でもググってもあんまりこの人についての情報がなく、
そこで話を膨らませてストーリーを作ったとのこと。
脚本を書くのがAR演じるDoug、音楽はJosh演じるBud。
客席に向けて作品を説明しながら、Act1のシーンXXです、
と一つ一つのシーンを演じていきます。
インターミッション含め2時間10分。
ARがちょっと舞台裏に行くことがあるけど、それ以外はずっと舞台の上。
まだPlaybillに曲名が書いていないので何曲あったかわかりませんが、
曲数も結構ありました。
どことなくいろんなミュージカルをパロっていたり、
ミュージカルネタもところどころに出てくるのですが、
マニアすぎず、上手に組み込んでいます。
二人で多くの役を演じるので、登場人物名の入ったキャップを被って
どの役を演じているのかわかるようにしているのですが、
地味にこの演じ分けがおもしろかったです。
特にARが上手。器用。
ARのBroadway作品はこれまで全て見ているのですが、
一番うまいのはこの作品だと思いました。
あと、やっぱりARってすごくライカブル。
Joshもいいキャラですが、ARが客席をすっーと味方につけるのがうまいんですよね。
客席がリーディングを見にきた人、という設定になっていますが、
劇場全体がどんどん二人に引き込まれて、一体感が出てきました。
そして何より二人の息がぴったり。
最初は二人の技量で持ってる作品かなと思ったのですが、
堅い脚本や構成の上に
二人のケミストリーが合わさってる、というのが正しいですね。
社会を風刺する内容もありますが、どぎついものではないし、
笑いだけでなく、ほっこり要素もしっかりあって、
気持ちのいい観劇になりました。
音楽も、素人の二人が作っている設定なので、
一見大したことないように聞こえるんだけど、
耳に残るメロディが出てきたり、いろんな種類の曲が出てきたり、
まとまりはないんだけど、でもそれが設定と合っていて、
なんかいい、という感じ。
10年に一度の最高傑作か、と言われればNoですが
リラックスして笑って、
ちょいちょい他の作品を思い浮かべて、
二人の掛け合いを楽しんで、楽しかったね、と劇場を出られる作品です。
20週限定と短い公演ですが、
もう何度か見に行こうと思っています。
あ！開演前のアナウンスと、バンドの演奏も最後までお聞き逃しなく。
カーテンコールで、みんなでパチリ。
私もいますが暗くて見えません(笑)
