2023年観劇2本目:Shucked

3/14/2023 Tue 8pm
Shucked
Nederlander Theatre
Mezz B23 $35+fee$5 Lottery

モルモンやBeautifulに出ていたKevin Dudaが
制作側(プロデューサー)として関わっているので、
ちょいちょい彼のインスタとかでこの作品のことを見ていて、
気にはなっていたけど、全く事前に内容が分からない!
「コーンの話っぽい」ぐらいの情報しかなかった、得体の知れなかったこの作品。

でもドレスリハーサルを見た人がソーシャルメディアに
おもしろかった!と書き込んだことから事態が一変!
SNS上でおもしろい!という書き込みが続々と上がって、
私も普段はオープニングナイトを待ってから見に行くのですが、
どうしてもこれは早く見てみたくなって、ロトに応募し続け、
4、5回目ぐらいで当たったのでみてきました。

もう劇場に入る前から、噂を聞いてきたであろう人たちの興奮が伝わってきます。
いつまで配っているのかわかりませんが、この缶バッジも入場時にもらえました。

すでに5つぐらいバッグにつけているツワモノも!
暗転したら歓声が沸いたし、期待も高まります。

ストーリーは普通(笑)
舞台はコーン産業で成り立っている田舎のどこかの町。
ある日突然コーンが枯れてしまいます。
町の人はコーンのプロである自分たちで解決できる、
よそ者の手を借りる必要はないというのですが、
Maizyという女の子が一人町を出て、
Tampaで見つけたコーンドクター(でも実はPodiatrist)を連れて帰ってくる。
でもそこに婚約者や家族とのいろんな関係があって…という話。
正直ストーリーは単純。展開も特に驚く内容ではありません。

何が他の作品と違うかというと、
Storytellerという役の二人が(この二人がまたいい感じ)
ほとんどでずっぱりで、第4の壁を破って観客に語りかけストーリーを進めていくこと、
そしてどのセリフにも何かジョーク?ギャグ?笑い?を入れようと捻っていること。

このセリフを楽しむのがこの作品の目玉です。
全部のギャグがわかったわけではないし、
わかってもなんでここで笑うの?というのもあったし、
笑わせようとしたけど、観客が笑わなかったな、というのもありましたが、
基本的には笑いっぱなし。
プレビュー中に手直しが入って、もっともっとおもしろいのが生まれるのかなと思っています。

ストーリーテラーの二人の雰囲気が良くて
あ、ここ笑いをとりにくるセリフがくるぞ、となんとなく察知できても
あざとさがなく、とても楽しく見ることができました。

あと、ともすれば、田舎と都会(Tampaが都会とは思わないけどwwww)の
対比になりそうな内容だけど、そこはすごく気を遣っているなという印象でした。
クローズドなコミュニティ、過度なキリスト教信仰、など、
いくらでも攻撃的に言おうと思えばいえるけど、そういうのが一切なかった。

見た人の中にはThe Producersに似ているとか、
The Book of Mormonみたいだ、という人がいましたが、
どっちかというと私はスパマロットっぽいなと思って見ていました。
最初の二つはガチガチのコメディで、かつ、歌って踊って派手ですが、
Shuckedは、こんなくだらないのをよくまぁこういう劇場で成立させてるな、という感じ(笑)
それがスパマロットっぽい。
そしてスパマロットもShuckedももオンだけど、オフっぽいです。

Act1はとにかくギャグが続くので、これで最後まで乗り切るのかと思ったら、
Act1の最後から少し雰囲気が変わってきます。
人の本質をつくセリフがあったり、友情、愛情もきっちり出てきて最後はほっこり。
温かい心で劇場を出られます。

そして何がいいって、キャストのケミストリーです。
まあまあ急な展開のプロットがあるのですが、
ちゃんとそう見えるのがこのキャストのすごいところ。
名前を出して申し訳ないけど、
ムーラン・ルージュのアーロンとカレンにはなかったケミストリーです。

あと歌も、耳馴染みするものが多いし、
MaizyとLuluが歌う曲はちょっと泣きそうになるほどでした。

今シーズンはKimberlyで決まりだな、と思っていたけど、
完全オリジナルの作品は久しぶりだし、ダークホースが出てきたという感じです。
オープンしたらまた見に行きたいな。


Related Posts

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *