2022年観劇17本目:Titanique

8/21/2022 3pm
Titanique
Asylum NYC
Bench Seat $29+$7.50fee TodayTix Rush

タイタニックのパロディーミュージカル、Titanique。
もともと9月までの上演予定でしたが、人気がありチケットの売れ行きが良いようで、
11月まで公演が延長されました。
TodayTixでRushチケットを取って見にいってきました。

タイタニック号の見学ツアーにセリーヌ・ディオンが出てきて、
彼女がタイタニック号で起こった出来事を説明する、という内容。
セリーヌ・ディオンはなんと、タイタニック号に乗っていたひとりで、
パンデミックの間、ずっと客がくるのをミュージアムで待っていたらしいです(笑)

登場人物はセリーヌ・ディオンに加えて、
Jack、Rose、Roseの母のRuth、婚約者のCal、Molly Brown(1等船客の成金)、
なぜかVictor Garberという名前の船長、オーナー、設計士を一人にしたもの、
(アリアナ・グランデの兄のフランキーが演じている)
そしてツアーガイドやThe Iceberg Bitch(笑)を演じる人。
この他に二人アンサンブルとしてバックアップシンガーの役割がいました。
私が見た日はJackがアンダーで黒人の人が演じていたのですが、
なんだか顔に見覚えがあるな、と思ったら、モルモンのツアーに出ていた人でした。
Cal役はFrozenのHansのオリジナルの人で、
今はオペラ座の怪人のラウル役をお休みしてこの作品に出ているそうです。
え、それでいいの(笑)?

彼女の曲を使ったJukeboxスタイルで進んでいくんですが(そうじゃない曲もいくつか)
一応はタイタニックのストーリーの流れ。
でもCalがSOHOで美容院の予約があるから早く運航してくれ、
と頼んだことが結局事故を起こしたという設定だったり、
救命ボートに乗るのもリップシンク対決で決めたり、むちゃくちゃな要素もたくさん。
バンド4人が舞台の一番奥にいて、
3面が客に囲まれるスタイルで、狭い舞台と通路を俳優たちが動き回ります。
セットというセットはなく、ちゃっちい小道具がある程度。
そしてなぜか、Patti Luponeのカットボードも出てきます。

そして最後のMy Heart will go onはシングアロング(笑)
撮影して、SNSにアップしてハッシュタグつけてねー、と言っていました。

B級感のたまらない作品だったのですが、
でも何がすごいかって、こんなB級作品でも、皆歌い出せばうまいこと。
特にセリーヌ・ディオン役のMarla Mindelleは
モノマネを大袈裟にしつつも特徴をすっごく掴んでいるし、歌もうまい。
ほとんどがBway経験者なので、こういう技術面に抜かりがないのがすごいですよね。

何かストーリーにすごいTwistがあるとか、驚かされるとか、
そういうことはないんだけど、笑いっぱなしの110分でした。
まじめなTitanicのミュージカルもいいけど、
ここまでふざけたものを真剣に作る能力、さすがアメリカです。

ドラマだったり、歌手だったりの名前が出てきたのですが、
コロナ中に暇で色々と動画だったりSNSを見ていたのが、ここで役立ちました(笑)


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