2021年観劇5本目 : Chicken & Biscuits

11/24/2021 7pm Wed
Chicken & Biscuits
Circle in the Square
Orch G 247 $29+Today Tix Fee

Broadway再開後に始まった新作のC&B。
この脚本を書いたのが、Douglas Lyonsなのですが、
彼はモルモンのアンサンブルやBeautifulのOBCで、
ちょいちょい自作の曲を作ったりして公開していたのですが、
Beautifulを降板してからは制作活動に注力していて、
これまでオフなどでミュージカルをいくつか発表しています。

Beautifulのサンフランシスコのトライアウトの時に、
Kevinが彼を紹介してくれて(同じ大学出身)、
写真を撮ってあげたり撮ってもらったりしたご縁で(笑)、
彼の制作活動はちょっと気になっていました。

この作品はプレイだけど、彼にとって制作者として
初のBway作品で、応援の意味も込めて見にいってきました。
2週間ぐらい前に、プロダクション内でコロナ感染が出てしまい、
1週間ぐらい休演したのですが、そのせいで財政的に厳しくなってしまい、
11月28日で終演になってしまいました。

批評は良くなかったんだけど、
でも家族っていいよね、分かり合えるっていいよね、
とほっこりさせてくれる内容でした。

舞台は主役のBaneattaの父親のお葬式。
個性の強い妹や、子どもたちと、何事もなくお葬式が終えられるよう、
ただそれだけが彼女の願い。
でも実はお葬式のときに、これまで彼女が家族を守る意味で
隠していたことが明るみになり、
さらには子どもたちにも色々あり…というお話。

それぞれ信仰、ステイタス(独身)、LGBTQ、姉妹仲など、
悩みや葛藤を抱えていて、色んな要素が詰まった作品で、
その解決が割とさっぱりとできてしまうのですが、
2時間の中で、スピード感を持って進んで行きました。

でもそれが別に浅い、というわけではなく、
家族ってそれぞれみんな葛藤があって、
それをお互いが救っていくのが家族だよね、と
最後は安心するというか、ほっこりするストーリーでした。

批評には目新しさがないと書かれていて、
確かにストーリーの展開や設定などには陳腐な点もありましたが、
笑えるところも多く、コロナがひと段落して、
劇場が復活した時に見る作品としてはちょうどよかったと思います。

2年前にQueensにある劇場で初公開されたようで、
その時のキャストが中心です。
Norm LewisさんとMichael Urieの二人は、
Bway公演のための「スターキャスティング」として追加されましたが、
それ以外はBwayデビュー。

映像と違ってだいぶ大げさな演技ですが、
でもそれが今回Michael Urieには合ってました。
この人、タイミングがいいですよねぇ。
狭い劇場ということもあり、表情が良く見えるのですが、
表情の作り方とか、間とか、さすがという感じ。
彼はシリアスな作品より、こういうコメディーがやっぱり似合いますね。

反対にNormさんは大げさな演技やコメディーよりかは
シリアスな役が合うのかな、という感じがしました。

劇場が狭いのと、お葬式には家族だけではなく、
他の参列者もいる設定になっているので、
キャストが客席(=参列者)に話しかける部分もあるのですが、
そのせいか客席のレスポンスがよく(笑)、
一体感が出ているのもなかなか面白い体験でした。

Douglas、これからも制作活動を頑張ってほしいです。
注目しています!

 


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