2017年観劇12本目:Beautiful

4月14日(金) 8pm
Beautiful
Stephen Sondheim Theatre
S12 $40 Rush

11度目のBeautifulです(笑)
ジェシーのお姉ちゃんで、National Tourのキャロル役だった
Abbyが期間限定でキャロル役に入ったので、
AbbyとKevinが重なる時期に観ようと、14日に見てきました。


一昨年はRushだとメザニンに当たることが多かったけど、
今回は久しぶりにオケ席でした。
しかも見切れゼロの席。
後ろの方ではあったけど、とても見やすい位置でした。

それにしても、まだまだBeautifulは人気ですなぁ。
別に関係者じゃないけど、未だにこんなに人が
いっぱい入っているのは嬉しい限り(笑)

Abbyは、ジェシーと似ているようで違うところも多く、
とっても見ていて楽しかったです。
歌は断然ジェシーの方が上手だけど
演技面で、Abbyのアプローチがいいなーと思うところが多々ありました。

まず学生の時は、わざと歌を下手に歌っていて、
子どもらしさがありました。

大人になってからは、控えめだけど地に足のついたしっかりした女性に。
ジェシーのも芯がしっかりしていると思っていたけど、
Abbyと比較すると、ジェシーのはだいぶJerryに頼ってたなぁと。
AbbyのはJerryに頼らせるだけの強さと、頼れない弱さが共存していました。

だからこそ、Act1の最後にOne Fine Dayを最後で歌うところが
今までなんとなく感づきながらも、
大丈夫大丈夫って自分に言い聞かせていたのに、
現実を突きつけられて、苦しさでいっぱいという感じでねぇ。
本当に切なくて、この曲で初めて泣きそうになりました。

Act2の最初のデモを取るところは、
最後バンドを少し仕切ることをしていたんだけど、
レコーディングが楽しくてついつい出てしまった、という感じで
純粋に楽しんでいる様子が好きでした。

そして一番グッと来たのは、Jerryを捨てて家に帰って来たところ。
Will You Love Me Tomorrowを適当に、
そして少し早いテンポで弾いてて。
このアプローチはAbbyが初めてだったんだけど、
Jerryが作った歌詞を一つ一つなぞれない様子が
しんみりと歌うよりもだいぶ伝わってきて。
だからこそ、次のお母さんのセリフに救われる感じがありました。

独り身になってからのAbby Caroleは
一人で不安な様子がありつつも、前向きな明るさがあって、
その極端な感情が共存しているのが素敵でした。

そして最後Jerryが謝りにきたところは、
なんだかそれを受け入れるだけの度量があったというか。
JerryがずっとI’m sorryと言えなかったのかもしれないけど、
Caroleはもうそれを乗り越えていて、反対にJerryを励ましているようで、
その強さがなんかかっこよかった。

あとNatural Womanだったかなぁ、最後のBeautifulだったかなぁ、
ちょっと音をアレンジしていたんだけど、それもかっこよかった。

Dudaさんは、相変わらずのNeil Sedakaだったし、
相変わらずのライシャスブラザーズだったけど、
Lou Adlerのところ、あえて声を低く落ち着いて出していました。
これまでどうしても普段の声の高さだったから、
なんか頼り甲斐のない感じだったけど、
(Kevinの舞台上の声って結構若い)
やっと敏腕プロデューサーらしく、しっくりと来ました。
このトーンでDon役もやってくれないかしら。

ちなみにBCEFAのスピーチはまたKevinでした。
スピーチは普通でした(笑)


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