2015年観劇49本目:Sylvia

12月3日(木)
Sylvia
Court Theatre
P21 Comp

某サイトからコンプチケをいただきまして、
2度目のSylviaに行ってきました。

前に見に行ったのがプレビュー期間中で、
正式オープンの時に出てきたレビューを見ると、
作品の視点と、アナリーの演技は良いけど、
マシューが相変わらずイマイチ、という
予想の範囲内のものばかりでした。
まぁでも、この作品ってあのマシューのぼけーっとした感じがないと
成り立たない作品な気もするので、
(犬への入れ込み方が尋常じゃないから)
私としてはマシューは別に悪くないと思うけど。


この日前回と違うなと思ったのは、嫁のKateの間。
旦那がイヌに入れ込みすぎて置いてけぼりになったあと
舞台を去るのに、かならずシェイクスピアから引用した
セリフが入るんだけど、
(嫁はシェイクスピアを研究していて、
シェイクスピアを子どもたちに教えたいと思っている)
前回はなーんか間が悪くて、さっぱり受けてなかったのですよ。

でも今回は一瞬沸点に達してあ゛ーと叫びたくなるところを
一息ついて自分を落ち着けていたので、
置いてけぼりにされたなんとも言えない気持ちを
客席もその間のおかげで一緒に味わうことができたし、
吐き捨てるというより、
皮肉をいう感じでシェイクスピアのセリフを言っていたので、
だいぶ笑いが起きてました。
そしてこういう退場シーンが2,3度続いて、
最後のこういうときシェイクスピアはなんていったかわかる??
What the f**k!!
っていうセリフのところが、
その前のセリフが印象的になったことで、より面白くなっていました。

そして、シルビアを郊外の家に届けに行く、
というところで物語が終わり、
最後はGregとKateが出てきて、
その後何があったのかを説明して終わるのですが、
Kateがね、なんだかんだでシルビア好きになったんじゃん、
というのが前回よりもだいぶ伝わってきました。

前回はそういう結末だろうな、とはわかっていても、
イマイチKateがどうしてそういう決心をしたのか
演技ではわかりづらいところがあったんだけど、
この日は言葉では決してシルビアと大の仲良しになったわけではないけど…
と言いながら涙を浮かべてましてね。

前回はもしイヌを飼っていたら
こう思うんだろうな、というのを想像して泣いたけど、
今回はKateの演技にもらい泣きしました。

だから前回は嫁が弱いと思ったけど、
この日は嫁が一番印象に残ったかも。

アナリーのシルビアは、
一度目のインパクトが大きかったからか、
あまり今回は印象に残らなかったかな。
というか、前の方が全力な感じがした。
この日は少しおとなしいシルビアでした。

マシューはいつも通り(笑)
ロバート・セラさんも舞台らしい大げさな演技で
この日も笑わせてくれました。

客入りがイマイチで予定より早くクローズすることが決まったけど、
まぁ舞台そのものが地味だから、
そもそもオンの規模じゃなかったかなとは思いますが…。
でも、私はこのイヌを人間が演じるっていう視点が
やっぱり今回も面白いなと思いました。


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