2015年観劇37本目:Waitress

9月19日(土)マチネ
Waitress
Loeb Drama Center
HR Seat3 $25+手数料$5(学生価格)

チケットの販売は7月末だか8月上旬に始まったのかな。
そのときはチケットがだいぶ余っていて、
当日チケットが残っていれば$15とかで
Rushを出すというのでそれを待とうかと思ったところ、
Bway入りが決まった頃から即チケットがなくなり始め、
Aさんに早く買った方がいいよと教えていただだいて、
慌てて買いました。

電話してチケットを買った時に、
この席はパーシャルだって言われたんだけど、
行ってみたら、舞台と同じ高さのところにある席で
通常だとBoxみたいな場所にある席でした。
が、舞台と同じ高さなので見上げる必要がなかったし、
足元までしっかり見えるし、
前列が同じ高さだったので、多少人と重なるところはあっても、
普通の席でも前に大きい人が座るとそんなもんだし、
なんの不都合もなかったです。

Waitressは同名の映画を元にしたもので、
演出がPippinやHairのDiane Paulus、
曲をSara Bareillesが書いています。
主演に私が一番好きな女優Jessieとくれば、
見に行かないわけがありません(笑)
これでJessieを見るのは5作品目。
過去にOn A Clear Day…, Drood, 
Nice Work, Beautifulで見ています。

キャスト
Jessie Mueller as Jenna
Jeanna de Waal as Dawn
Drew Gehling as Dr. Pomatter
Dakin Matthews as Joe
Keala Settle as Becky
Eric Anderson as Cal
Jeremy Morse as Ogie
Joe Tippett as Earl

イケメンだと話題のCoreyが私が見た日はいなく。
どうやら違う作品に出るために抜けた、のでしょうか…。

曲目
Act1
1, What’s Inside
2, Opening Up
3, The Negative
4, Door Number Three
5, Waiting Room
6, When He Sees Me
7, It Only Takes a Taste
8, A Soft Place to Land
9, You Will Still Be Mine
10, Never Getting Rid of Me
11, Bad Idea

Act2
1, Bad Idea (Reprise)
2, I Love You Like a Table
3, I Didn’t Plan It
4, Take It From an Old Man
5, She Used To Be Mine
6, You Matter to Me
7, Everything Changes
8, Lulu’s Pie Song
9, Opening Up (Reprise)



…で。

久しぶりに気持ち悪くなった作品だったー。

まず曲を歌いこなせているのが、
ドクターぐらいしかいなかったこと。
あとは音をハズしていて、2,3曲目ぐらいから
なんだこれは…と思ってました。
特にJessieがね。音域があってなさすぎで、
どの曲も音が出ないからファルセットばっかりなのですよ。
Jessieを使いたいんならJessieの音域に合わせればいいし、
サラの曲をフューチャーするなら
これを歌える人をキャスティングすればいいのに、
Jessie×サラという組み合わせは食あたりを起こすレベルでした。

そして全体的にAct1はたるくて、
Act2はとりあえずストーリーを完結させるのに
特に後半バタバタして慌ただしい感じがあって、
これもないなーという感じでした。

曲は、心底なんだこれ…と思っていたのだけど、
Aさんにサラがコンサート等で歌っているのを見せてもらったら、
まさかこれ同じ曲ですか?!というぐらい違いまして。
サラの曲はリズムも音の動き方も難しいのですが、
バチっとハマるととっても素敵な音楽なのですね。
でもこれやっぱり難しすぎると思う。
ある程度簡単にして、俳優が歌い上げて、客がうまーい!!と思えないと、
もったいない気がするのです。
Jessieの声、少しサラに似てるんだけどね。

あと、Dinerのときもそうだったけど、
シンガーソングライターの人が書くと、
アンサンブルも含めて大勢で歌う曲とか、ハモりを楽しむ曲とか、
どうでもいい内容の箸休め曲みたいなのが
どうしても少なくなる傾向にあるので、
もうちょっと大勢でガヤるのがあってもいいかなーと思いました。
病院の待合室で居合わせる人たちの曲と、
Ogieの曲が強いていえばガヤっぽいといえばガヤっぽいかな。

(Dinerで思い出したけど、Dinerもこれも、
映画に沿ってシーンを展開すると、
どうしてもセットの出し入れの回数が多くなって、
またセットチェンジか…って思うことが多かった気がする)

Ogieの曲はまだストーリーが進むし、
Ogie自身がちょっとキモい設定だけど、
この曲を通すと少しライカブルになるんですよね。
これこそ曲のマジック。
なので、彼のソロ2曲は結構好きでした。
だけど、待合室のところのは箸休めというより、
間を埋めたというか、歌振り含めて陳腐な感じがしたので、
もうちょっと練った間埋めがいいなーと。

Act1の最後はそこで終わっていいんでしょうか。
ドクターとジェナが不倫を始めて、
何度も逢瀬を重ねるところで終わるのですが、
曲としては悪くないし、楽しいんだけど、
これがあえてAct1の最後に持ってくるものではない気がして、
え、このシーンでAct1終わりなの??って拍子抜けしました。
盛り上がらねー…

内容はほぼ映画と同じですかね。
でもジェナが何かPieを思いついたときの
作り方や材料がセリフでしか表現されないので、
そこでさっぱりパイがイメージできないのと、
最後Joeがジェナに小切手を残すところが
さっぱりわからなくて、映画を見ていないと、
よくわからない結末になっていたと思います。
前者はBwayに行けばプロジェクションを使えるかもしれませんが、
あんまりプロジェクションでの説明に頼ると、
個人的に興ざめしてしまうので、
いい塩梅にテクノロジーを混ぜてほしいと思います。

それにしても女性3人全てリプレイス希望!!
っていうぐらい誰も歌えないし、
なんか違うんだよなーという違和感が拭えませんでした。
Jessieは音域があっていないのに加えて、
どうも「私一人で全て切り開いていきます」っていうたくましさがあるので、
田舎でダメ旦那にスタックしてる感じがありません。
ベッキーも大きな都市に移り住もうとか、
何か大きな企みがあるわけではないんだけど、
でも田舎で身分相応に自分の小さな幸せを探している感じが、
映画だとかわいらしく映っていましたが、
今の人だとそれが全くないのですよね。
別にタトゥー反対派ではないのですが、
彼女の腕のタトゥーがごついのですよ。
あれ、ちょっと怖くて。
さらに雇われ店長と言い争うときも、
なんか恐喝してるみたいな迫力があって、
ちょっと品がないというか、ギャングっぽいというか、
映画の人みたいな場末感がありながらも田舎の素朴さがなくて、
これまた違うなーと。
ドーンも、さっぱり歌えないからないなーと。

男性陣はそうでもなかったです。
ドクターはちゃんとあの歌を歌いこなしていたし、
ちょっとoddな雰囲気が最初強すぎて、
ドーンとちょっと雰囲気が被るかもと思ったけどそうでもなかったし、
Joeはおじいさんらしい鋭い&温かい感じがあったし、
アールもま、あんなもんでいいんですけど。

バンドが舞台の上にいるので、
そもそも演じるスペースが小さいのですが、
ほとんど踊らない作品なので、
内容はすでに映画があるから手直しがいらないとしても、
歌とセリフと演技で惹きつける必要があると思うのですが、
正直に言うと、このまま持ってきたら早期クローズが簡単に予想できます。
セリフはまだ映画から持ってきているところが面白いからいいとしても、
今のままだと歌と演技がやばい。

それと、これは個人的なあれかもしれませんが、
出産シーンって舞台で演じるもんじゃないね。
映像だと顔をアップにしたりしてアレンジできるけど、
舞台だとあのポーズが生々しくて、
待合室にいた2組とジェナの出産シーンが続くと、
なんかもうそのポーズやめてくれないかな、というところがありました。
マジ橋もそうだったけど、sexシーンとかって、
Spring Awakeningみたいに小さい子がやる分には
まだ初々しさがあっていいけど、
ある程度年齢を重ねた人がやると生々しいし、
映像と違ってごまかしも効かないし、
別に見ていて美しいポーズではないので、
ここはもうちょっと工夫してもらいたいと感じました。

これ3月までに大きく変わるのかしら。
だいじょぶかな。


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