2015年観劇34本目:Cymbeline

8月21日(金)
Cymbeline
Shakespeare in the Park
(Delacorte Theater)
D118 Free with Nちゃん

23日で終わってしまうCymbeline。
Today Tixでずっと応募していたのですが、
さっぱり当たらないので、
Public Theatreで行われるロトに行ってみました。
そしたら、あっさり一発で当たりまして。
3,4人目ぐらいに名前を呼ばれました。
voucherをもらってさくっと劇場を出てきたけど、
結構な枚数の当選を出していたようです。

voucherを持っている人は
5pm~7pmの間に劇場に行って、
実際のチケットとの交換が必要です。
voucherに席の位置は引き換え時間と関係ない、
と書いてあったけど、きっと早いほうがいい席だと読んで
5pmに引き換えたところ、ど真ん中のブロックの、
だいぶ前のほうの席をもらうことができました。ラッキー。

恥ずかしながらShakespeareの作品ってよく知らないので、
この作品も始まった頃に一度、
そしてチケットが当選してから、ネットであらすじ等を調べました。

今回のお目当てはラウル・エスパルザ。
Companyをトニーで見て気になり、
この前のPatti同様、Companyやってる間にNYに行ってたんだけど、
またもやCompanyは見る枠から外れ、
その後はしばらくPlayが続き、Leap of Faithでみようと思ったら、
さっさと終わってしまい見れずじまい…。
やっとやっと見ることができました。

エスパルザの役はIachimo。
Posthumusがローマに渡ってIachimoと出会うシーンが始まる前に、
エスパルザが少し歌うシーンがありました。
ここで初めて知ったんだけど、彼ってあまり背が高くないのね。
他の男性陣と並ぶと、見下ろされている感があって、
でもそれがIachimoの小賢しい感じを出していて、
案外このバランスっていいのかも、と思って見てました。
あれで背が高かったから完璧すぎちゃうし。
きっとImogenも誘惑されたに違いない(え。)

Imogen役のLily Rabeはどこかケリー・オハラに似ていました。
特に男装したあとがNice Workっぽかった。
ただ、ちょっと声がダミ声でねぇ。
プリンセス役なのに、なんか老けてる感じがあって
40ぐらいかと思ったら、82年生まれだった…。
あ、でもこの役は大竹しのぶがやったりしてるんですね。
別に若くなくてもいいのか(え。)

PosthumusとClotenは、Cloten役を演じる時に
茶色いカツラをかぶって、一人の人が演じていました。
髪型のせいか、少しクリスチャン・ボールを彷彿されるところがあって、
Nちゃんとなんか似てるね、と話してました。
正面から見ると似てないんだけどね。
Cloten役を演じる時は、だるだるっと話す様子が、
もうバカっぽさ100%でねぇ。
逆にPosthumusは普通にしているだけでだいぶ賢く見えました(笑)

女王とBelariusを同じ人が演じていたんだけど、
女性がBaleriusを演じるというのがおもしろかったです。
女王のときはずる賢いけど、どこかチャーミングな感じがあった一方で、
Baleriusのときは達観した感じがあって、
なんだかとても不思議な魅力を放つ女優さんでした。

Patrick Pageがブリテン王を演じ、
あとのアンサンブルは複数役演じていました。

そうそう。曲がTom Kittだったんですが。
すごいIf/Thenぽい、と、Nちゃんとも話してました。
場面転換の曲がIf/Thenだった。
そしてこの作品の一番有名な台詞(らしい)
Fear no more the heat o’ th’ sun,
Nor the furious winter’s rages,
Thou thy worldly task hast done,
Home art gone, and ta’en thy wages,
Golden lads and girls all must,
As chimny-sweepers, come to dust
のところが唯一歌になっていたのですが、
これを歌い出したDavid Furrがめちゃイケメンなのに、
歌声は反比例しまくってまして。
久しぶりに素人っぽい歌聞きました(笑)

セットは舞台の後ろにオケピがあり、
その前に俳優用の椅子が置いてありました。
出番が近いと、その椅子に座って出番を待ってました。
舞台の左右に客席が一部設置されていて、
俳優がその席の間を通って行ったりして、
普通のBwayの劇場と比べて客と舞台の距離があるんだけど、
うまい具合に近しい感じを出していたと思います。
セットはフレーム型で、その中で演じている、というのを強調していました。
で、左右に絵画があって、さらにナポレオンと船(?)が赤く染まったような
壁があったんだけど、あれは何を意味していたんだろうか。
(劇場の様子)

この作品ってシェイクスピアの中でも
相当長い部類に入るらしいのですが、だいぶ削ってすっきりさせたようです。
Tragicomedyの部類に入るらしいのですが、
結構コメディの部分を強く作っていた気がします。
そのせいか、最後の20分ぐらいで
やや慌ただしく全てが解決していくんだけど、
eternal loveやforgivenessなほっこりするところが
多少駆け足でも印象的になりました。

あとこの作品のわかりづらいところ、というか前提を
始めにキャストの二人が軽く説明したり、
また舞台上の客席のところにいる客3名に
カードを読ませてQ&A形式で答えていくので、
この内容を理解する「位置につく」のがとってもわかりやすかったです。

いやー、おもしろかった。
シェイクスピアって全世界で
大きいものから小さいものまで何百万回と上演されているんでしょうけど、
新たな&おもしろい演出があると、
いろんな解説サイト曰く、一番好まれていない作品、と言われている
Cymbelineも、こんなに面白くなるのですね。

3時間たっぷりあったけど、全く飽きることなく見ることができました。
あ、でもAct1の最後頃にお腹が冷えてトイレに行きたくなったわ(笑)
パーカー持って行って正解でした。


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