8月5日(水)ソワレ
Beautiful : The Carole King Musical
Stephen Sondheim Theatre
メザニンFF 120 $40
あは。月曜日にコンサート版を見たばかりなのに
さっそく見に来てしまいました。
ミュージカルを通してCaroleやシンシア&バリーの曲を知った私は、
Caroleとその周りの人とのドラマが作品内で描かれてこそ、
一曲一曲に、魅力や繋がりを感じていたので、
セリフがないコンサート版は、楽しかったんだけど、
あーーーミュージカルが見たいーーと思わされたんですよね。
…あ、それが狙いだった?!
次いつ観に行こうかなーと思っていたところ、
コンサートに不参加だったPaulさん(Don役)が
どうもバケーションっぽい写真をアップしていたので、
これはもしかしてKevinのDonがとうとう見れちゃうかも、
と、劇場にマチネ公演が始まる直前に行ってみて、
まだRush残ってる??と聞いたら、
マチネはないけどソワレはあると思うからチェックしてみる、
と言うので待ってみたら、1枚だけ残ってたのでそれを購入しました。
4月に朝から並んだ時より席がいい(笑)
そして!!
タラーン!!
とうとう、とうとう、KevinのDonを見られる日がやってきました!!
実はBarryよりもDonを演じるKevinが気になっていたんですよね。
何度か書いているけど、
サンフランシスコのトライアウトを見に行ったときに、
本人がDonを演じるだなんておもしろいよね。
だってだいぶ年上の役だもんね。と言っていたから。
Don役のオリジナルのJebさんは4人よりもだいぶ年上(に見えた)で
4人を大切に思い、良いタイミングで良い方向に導いていくお父さん、
という感じがあったのとは対照的に、
今のPaulさんはまだまだ若く見えるので、
4人との関係がどちらかというとビジネスライクに見えるのですが、
Kevinがどんなアプローチをするのかとても興味があったのです。
と、今、気になってDonの当時の年齢を調べてみたんですが、
Donは1934年生まれ、Caroleが生まれたのが1942年でした。
実はそんなに年齢が離れていたわけではないんですね。
え、っていうか、16歳の時に曲を売り込みに来たCaroleを
24歳のDonが見てたってこと?!?!
どんだけできる人だったんだ…。
ついでにBarryは39年、シンシアは40年、Gerryは39年生まれなので、
DonとBarryの5歳差っていうのは、
KevinとJarrodの実際の年齢差とほぼ同じなので、
実はこのキャスティングでもおかしくなかったのかな。
JebさんのDonのイメージが強すぎて、
だいぶ離れてる印象がついてるんだけど。
と後から知った事実は置いておくと、
JebさんやPaulさんに比べて、KevinのDonはめちゃ若かった。
見た目もそうだし、普段のステージ上の声も少し高いから、
どうしても若さが目立ったなー。
年齢感を出すためなのか、一人違いを出すためなのか、
眼鏡をかけてて、眼鏡にスーツだなんて、
だいぶ大好物な格好をしていたんですが、
うまいとか下手とかの以前に、役の年齢に合っているってことは
だいぶ重要な要素なんだなーと思いました。
どんだけうまくても、役の設定と本人に年齢や身体的な乖離があると、
それはどうしてもマイナスに働いちゃいますね。
そしてこの眼鏡がね、いい感じではあったんですけど、
メザニンから見ていると目がフレームで隠れてしまって、
表情を読み取るのがめちゃ難しかったのです。
ちょっと斜め上を向いてくれるといいんだけど、
腕組みをして何か考えている様子のときは表情が見えづらくて、
ちょっと残念でした。眼鏡、いるのかなー。
この曲をドリフターズに!!っていうセリフは
だいぶ上を見て言ってたんだけど、
そのときの表情がとてもキリリっとしてて
「できる人」感が出ていたので、
オーケストラ席に座ったら少し見た目の印象は違ったかもしれません。
そしてKevinは普段眼鏡かけないんだろうね。
眼鏡を普段かけてない人が演じる眼鏡をかけている人、でした(笑)
何度もフレームを触ったりしてたんだけど、
眼鏡かけてる人ってそう触らないですよね(笑)
見た目と声の高さ以外でいうと、Kevin、間がとても良かった。
もうほとんどセリフを覚えてしまっているので、
次面白いこというぞーってのはわかってるんだけど、
前半は少し間が足りない部分があったけど、
少しして落ち着いたのか、声のトーンが少し低くなったタイミングで、
その笑わせるセリフを入れるタイミングとか、
客の反応を見てから次のセリフに入るところとか、
やりすぎるとうざったいけど、
適度に観客とのやりとりを楽しんでいるようで、
なかなかいい感じでした。
あとキャロルが第一子を産んだあと、
一人で曲作っているキャロルの部屋を訪ねてきて、
大丈夫か、と声をかけにくるところは、
5 monthsのオチがあったあと、
ピアノのところまで来て寄りかかりながら
喋っていたのですが、寄りかかることで、
ここにしばらくいるから、話聞いてあげるよ、
みたいな雰囲気とか、優しさが出てました。
ただ他のところはちょっと慌ただしい感じもあったかも。
忙しい人だったのはわかるんだけど、
特に前半は時計をよく見ていて、
あー忙しい忙しいと言っているようでした。
きっと彼本人が時間にきっちりしているんでしょうね。
Donクラスのプロデューサーなら
相手を待たせておくぐらいなんてことないんでしょうが、
きっちりオンタイムに動こうとしている雰囲気が、
これもまた若さを強調してしまっていた気がします。
カーネギーでのシーンも、早く席に着かなきゃ、って
一刻も早く行きたい雰囲気満々でした。
これ、でも、性格なんだろうなー。
歌はYou’ve Got A Friendにちょろっと入るだけなので、
特に書く事はないんですが(笑)
あ、でも、Donラインってだいぶ音が低いのかな。
ちょっと顎を引いて低く音をなんとか出そうとしてる様子でした(笑)
まぁ全体的に見ると、私はJebさんのDonが大好きだったので、
彼と比べてしまうと、Jebさんの方が良かった～となるのですが、
ちょいちょい好きなポイントはあった、という感じです。
いやー、それにしてもこの役いいね。
なんといっても出てくるシーンが多い。
そしてNJのキャロルとジェリーの新しい家のシーン以外は全部スーツ!!
どこかで緑色のシャツをきていたんだけど、
そんなの普段のKevinでは見た事ないから印象的でした。
だれかKevinのスーツ姿の写真撮って売ってください。
ではその他。
・キャロル… だから叫ぶな。
雪山でも叫び、One Fine Dayも大声で歌い、
マリリンとの浮気がばれてGerryと口論になるところも、
最初っからどなりっぱなしで、Gerryも大声だから、
うるさくてうるさくてたまらなかった。
・そしてさ、やっぱりIt’s Too Lateを歌うまでは、
別にシンガーなわけじゃないんだから、
余計なアレンジとか、歌えるでしょー
アピールの歌い方はいらないと思うのよね。
・あー、Jessieが恋しい。
・Jarrodはいつも通り上手。
この日、You’ve Lost That Lovin’ Feelingの歌いだしのところ、
これまでにないぐらい、嫌々歌ってる感が強くて、
発声も適当で、だいぶおもしろいことになってた。
・Jarrodの後任が誰になるか知らないけど、
この役の後任は大変だろうなー。
・シンシア役のジェシカはなんだか貫禄が出てきて、
Jarrodとのペアがだいぶいい感じになってた。
・ドリフターズの1人がかわってたんだけど、
The Locomotionの振り付けがあやしくて、
一人一人列に加わっていくところは、右足から入るのに、
リズムとれてなくて、えっwって思った。
そこ、そんなに難しいと思えないんだけどw
さらにはバリーがシンシアにプロポーズするバーのシーンでも、
一人なんかウェーイ!!みたいな声あげててなんだったんだ。
終わった後はSDでちょっとおしゃべり。
Don演るだなんておもしろいよね、だいぶ年上の役だしね、
っていってたから、KevinのDon見てみたかったんだよー、っていったら、
ほんのちょっとだけ年齢が違うだけだよーって謙遜(?)してたけど、
あれ、これはKevinが正しかったのか?!
あと次の作品とかではなく、今後やろうと思っている事を聞いて、
ちょっとびっくりでした。
で、これからJBのキャストたちと飲んでくるねーと
爽やかに帰って行かれました(笑)
ちなみに今週いっぱいDonだそうで、
うーーーまた見たい、どうしよう、と思っております…。
追記：
キャロルが荷物整理に来た時に1650Broadwayの秘書が
Donに向かってダーリンというのがなくなってた。
ダーリンって言わずになんて言ってたんだっけ。
カーネギーのシーンで、ダグラスが5分前ですっていう
セリフもかわってた。
Some Kind of Wonderfulを
キャロルとジェリーがDonに聞かせるシーンで
キャロルが詰まって歌えなくなるけど、
今のキャロルは歌えない、どうしよう、
ってジェリーに助けを求める視線を送るのがやだ。
Jessieが思わず感極まってちょっと俯いたタイミングで、
ジェリーがキャロルの察して代わりに歌うのが良かったのに。
サポートしてくれたジェリーにちょっと驚きつつも、
目でありがとうっていうJessieが良かったのに。
