2015年観劇29本目:The King and I

6月26日(金)
The King and I
Vivian Beaumont Theater
C108 with 妹

やーーーっと見に行けました。
トニー賞の翌週はケリーたんもRuthie Ann Milesも
体調不良だったみたいで、
さすがに同日に休めないからか、交互に休んだりしていたらしく、
払い戻しもあったみたいですが、
この日はプリンシパル以外でU/Sが何人かいたけど、
特に大勢に影響なしでした。

C列だから3列目かと思いきや、最前列の一番端っこでした。
端っこなので俳優が舞台のせり出している部分にいくと、
お尻を見る羽目になったり、表情が見えなかったりしましたが、
(頭が高い…のところはどっちの表情も見られなくて残念!!)
手が届きそうな位置で渡辺謙やケリーたんを見ることができて、
なかなか迫力がありました。
舞台の端よりも内側だったから
あまり見切れるところはなかったけど、
もう数列後ろだと、舞台の奥の方で何をやってるか、
見切れて見えないかも。
で、この席のおかげであとで思いがけないことが…。

まず渡辺謙。
私はめっちゃ渡辺謙のKing好きだった。
王様としての威風堂々とした雰囲気と、
周りの国々がヨーロッパに支配されたり、
イギリスからもprotectするからと脅されたりするなか、
この国をなんとかして独立国家として守り抜きたいんだという強さに、
すごく頼もしさを感じる一方で、
でもその方法に悩んだりもがいたり、苦闘する様子にギャップがあって…。

西洋の教育を取り入れて先進国家になろうとするんだけど、
実はBrithsh wayでもFrench wayでもChinise wayでもなく
自分のwayで守りたいんだ!!、と吐露するところは涙がでました。
ここで自分の国に誇りを持っていることや、
誰よりも国を愛している様子がひしひしと伝わってきてねぇ。

あとロイヤルチルドレンへの視線がとても温かい。
Lady Thiangへの視線の投げかけも二人で並んでいる時の雰囲気も、
とーっても温かくて、すごく愛に溢れている王様でした。

そしてケリーたん演じるAnnaとのシーンは、
映画の王様はちょっと間が抜けているように感じたけど、
渡辺謙のはクレバーな王様が
時々純粋に知的好奇心をむき出しにしている様子が、
チャーミングなんだなーと思いました。
だけど間が抜けてる感じが全くない。
モーゼが6日間で世界を作ったというセリフから、
イリギスからの使節団が来るまでにまだ時間があるから
十分に準備できるじゃないか!!としてやったり顏で言うときに、
言ってやった(にや)っという表情をするんだけど、
その表情に聡慧さが滲みでていたり、
隙のないAnnaを少しおちょくることで距離を縮めようと
工夫をしているように見えたり、
確かに映画版とはKing像が違ったなーという印象でした。

この作品は西洋が東洋に
「進んだ文化を教えてあげる」っていう設定だけど、
渡辺謙が明哲に演じることで、東洋がバカにされてる感は
映画よりだいぶ薄れていると思いました。

チケットが高いから難しいだろうけど、
渡辺謙が帰ってきたらまた見たいなと思うぐらいでした。

そしてケリーたん。
とてもクラシックな役で、歌も存分に聞かせてくれて、完璧!!
ただ、コメディもいけることを知っていると、
Nice WorkやBells Are Ringingの彼女の
歌って踊って笑わせての役も良かったなーと思ったり。
こう上手すぎる人って、どの役もすっと自分のものにしてしまって、
この人はこれ!!っていう当たり役が出にくいのかな、と思ったりもしました。
いっつもB取ってた人が急にA+取っちゃった!!みたいな
意外性がケリーたんみたいにどれもA+だと出づらいんだろうなー。
いやいや、でもやっとケリーたんがトニーを獲ってほんと良かったです。

あとこの作品で忘れちゃいけないのがRuthie Ann Miles。
私は彼女でHere Lies Loveを見られなかったのですが、
wivesをまとめあげて、Kingをしっかり支えているのは彼女だし、
物怖じしないで色々と対処していく凛とした姿は
とってもカッコ良かったです。
助演女優はFun Homeばっかりだったから票が割れたのかも、
とか思っていたけど、この枠は彼女を見て納得。
この人しかいませんね。

そう。アンサンブルを見ていて思ったのですが、
アジア系の人は揃えて踊るのが得意ですか??
劇中劇のところとか、
だいぶ難しい角度でポーズを決めていたけど、
きっちり動きが揃っているのね。
マスゲーム的な動きもアジア人は得意なのかしら。
きっちりと列が揃ってました(笑)

衣装もセットも豪華で大変見応えのある作品でした。
妹曰く、作り込まれた舞台(play)を見ているようだった、そうです。
ま、それまでに見たのがモルモンとKBとSR!ですしね(笑)

終わったあとはせっかくなのでステージドアへ。
謙さんはまだステージドアに慣れていないのか、
早く帰りたかったのか、柵代わりの階段のスロープに沿って
ファンが並んで待っていたのを無視して出てきちゃったので、
謙さんの周りに人だかりができてしまっていました。
ここ整列させる係員もいないのね。

で、写真をお願いしたところ、
「一番前で見てたよね?」と言われまして。
あちゃ、何か目立つような失礼なことしてないといいけど…。
一緒に撮っていただいた写真とプレイビルは大切に保管します。


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