2015年観劇13本目:39 Steps

4月11日(土)ソワレ
39 Steps
Union Square Theatre
D105
Student Rush Org $5

2008年から2年間オンで上演された39 Stepsがオフで復活。
トニーで紹介されたときに面白そう!!と思ったけど、
Playはリスニングが難しいからなーと思って敬遠しちゃっていたものが、
再演、かつスターキャッチャーでMrs. Bumbrake役だった
Arnieさんがオンから引き続きオフでも出演するというので
今回こそ観に行こうと思っていました。
Student Rush Orgでチケットを見つけたときは
5秒後にポチっ、してました。

今回もStudent Rush Org様さまでした。
こんないい席、$5でいいんでしょうか。
グルーポンにも出ているし、売れてないのかな、と思ったけど、
土曜の夜だったからか、結構席は埋まってました。

いやーーーー、これめちゃおもしろかったです。
そもそもの原作(小説)サスペンスというかミステリーなのに、
ストーリーラインはそのままに、コメディーにしちゃう、
っていうその発想がすごい。
そしてたった4人で、
150人分の役を演じるという構成というか発想もすごい。

原作を読んでいないし、映画も見ていないから、
どのぐらい違いがあるのかわからないのだけど、
セリフで笑わせたり、動きや表情で笑わせたりはもちろんのこと、
たったの4人構成そのものも笑いに組み込んでいて、
よくできているなーと心底感心しました。

例えば、4人で150人分もやるだなんて、
途中で混乱しないのかな、
もっと人数が必要なときはどうするんだろうな、
衣装チェンジ大変そうだろうな、
という観客の心配を逆手にとって笑わせるところが結構あるんですよね。
列車に乗っているシーンで、一人が3役演じるところがあるんだけど、
3役を帽子のみ被り変えて表現するのが続くのですが、
マシンガンのように3役を完璧に演じ分けきるのに、
最後に間違った帽子をかぶってしまい、
別の俳優が小声で帽子が違うよ、って教えるんですが、
わざと間違えて、間違ってるよってやりとりを入れることで、
その心配がすっと消えるんですよね。ここで少しほっとします。
あとは人が足りなくなると小道具が使われたり、
歌舞伎みたいに一瞬で早替えしたりはしないんだけど、
舞台袖に下がってささっと着替えて出てきたり、
舞台上のセットの裏にちょっと隠れて衣装替えしたりして、
ほんとにこんな短時間での衣装替えしてるんだなーと教えてくれたり、
一つ一つ観客の心配を笑いや表現に変えることで
処理していてうまいなーと思いました。
なので最初は間違わないよね??とややジャッジする感じで見ていたのが、
そういう邪険な見方をやんわりと断ち切ってくれるので、
心理的な距離が近くなって、ぐっと引き込まれた気がします。
(って、そもそもは私の意地悪な性格のせいですが…)

最後、なぜか5人目が出てきて、
5人目が教授を撃つというシーンがあるのですが、
4人しかいないはずなのになんで(やられるんだ!!)…!!と
教授が嘆くのですが、
この5人目はどうやったかすぐわかるんだけど(笑)、
(5人目をどう表現したのかわからなかった人もいたみたいで、
劇場を出るとき、あれはどうやったの?!と
確認している人が何人かいました。座ってた場所に寄るのかな)
ただストーリーを終わりを向けるだけでなく、
4人構成ネタを最後のオチとしても使っていて、
これがまたおもしろかったり。
ほんとよくできてるわー。

出演者もまたよかったのですよ。
私全員好きだった!!
特にArnie BurtonさんはMrs. Bumbrakeでとっても印象に残った俳優さんだったし、
彼のMrs. BumbrakeがあったからこそBenでこの役を見たいと思った人なので、
また見られて嬉しかったです。
彼のやくどころはClown #2ですが、
多分彼が一番演じる役の幅が広かったと思います。
男性から女性から、キーパーソンになる教授から、
一つ一つキャラクターが全然違うのね。ほんと器用。
Clown #1のBilly Carterさんは全体的に
忙しい性格のArnieさんの役とは対照的で、
のんびりした性格の役どころがメインだったし、
キャラクターチェンジの慌ただしさを全く感じさせない人でした。

唯一の女性キャストのBrittany Vicarsさんは
昨年ジュリアードを卒業したばっかりだそう。
でもベテラン勢に囲まれても、強烈なキャラを演じていて、
とても光っていたと思います。

そしてなんだかんだで目が離せなかったのが
リチャード役のRobart Petokoffさん。
ドタバタコメディーの主役ながら、なんか色気があってねー。
翻弄されて困っているのに色気があるって極端な感じが、
なんか見てて面白かったです。
そしてなんか見たことがあると思ったら、
RagtimeのTahtaだった人なのね!!

今回の観劇は150変化を追うのにちょいと忙しかったから、
もう一度見に行けないかと思っています。
はーー。おもしろかった。


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