2015年観劇10本目:Honeymoon in Vegas

4月4日(土)ソワレ
Honeymoon in Vegas
Nederlander Theatre

Mezz CC102 $32(rush)

クローズの発表があったのが3/30か31で、
今週末までに見に行かなくては!!と駆け込みで見てきました。
劇場に着いたのが10時20分前。その時点で20番目。
10時になってから人が増えたけど、全員買えたみたいでした。
席はメザニンの真ん中でだいぶ見やすかったんだけど、
メザニンは半分以上空いていたと思います。

11月にプレビューをスタートさせ、
1月にオープンするというBeautifulパターンをとったこの作品ですが、
批評はよかったものの客入りが伸びず、
トニーノミニー発表前にクローズとなってしまいました。

批評はよかったから期待していたんだけど…。

なんだかバランスが悪い、という印象でした。

オケが舞台上にいて、Overtureから聴かせてくれるので
おっと期待が高まり、
(ただドラムが先走っててすごく気持ち悪かった…)
1曲目のI Love Betsyが主演のRobが歌う後ろで
アンサンブル総出演で通行人役として
キレイに踊ったり動いたりするし、
死んだ母親がフラッシュバックで現れてNever Got Marriedって
歌うところはもうオペルさん大活躍で面白くて、
あー、これが終わっちゃうなんてもったいないなーと思ったのだけど。

なんかねぇ。コメディのくせにコメディのところが
昭和クサイというか、練られてないというか、
笑わせますよー、というわざとくささばかりが目立って、
それが反対に陳腐さを強調してしまっていて、
公民館でやすっぽいショーを見ているような
気持ちになるところが多々ありました。

普通のシーンは良いのに、コメディーシーンになると
どれも居心地が悪くてねぇ。

感情がぐっと入るシーンは特によかったのですよ。
Act2のJackが母親に向かって歌うIsn’t That Enough?は
皆涙を流して見ていたし、私自身もホロっとしたし、
TommyとBetsyが歌うYou Made the Wait Worthwhileも
Pipe DreamのAll at once you love herを
思い出させるような、心地よい旋律だったし、
Brynn O’Malleyさんが上手だったしで、
いいところもたくさんあったのに、
バランスが悪くてイマイチ楽しめませんでした。
Act2が始まる前にあんなにワクワクしなかったの久しぶりかも。

Tony Danzaは相変わらず歌えないけど、
ペテンにかける割には、ちょっと応援したくなる
雰囲気があった気がします。
ただ、Robは、チャプリンを見ている身としては、
あーこの人コメディには向かないのかなぁという感じでした。
間が悪いし、顔芸で乗り切ろうとしている印象だったのですよね。
彼が笑わせようとすればするほど引いちゃって、
反対にTommy(Tony Danza)の哀愁に
手を差し伸べたくなるところがあって、
こいつ(Jack/Rob)捨ててTommyでいいじゃん!!と、
ってBetsyに言いたくなりました。

客席はこの作品のリピーターが多かったのか、
暗転したときから大きな拍手が湧いて
とても暖かい雰囲気があったし、盛り上がっていたけど、
初見だったと思われる人たちはスタオベしてなくて(私も)
ちょっと温度差があったように思います。
そしてクローズ前ってグッズを投げ売りするのね(笑)
全部$10以下で売られていました。
$10ならパーカーが欲しいかも、と思ったけど、
見終わったあとにこの作品のグッズが欲しいとは思えず
そのまま帰ってきてしまいました。
うーん。なんか微妙な観劇でした。


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