2014年観劇:21本目 The Curious Incident of the Dog in the Night-Time

12/6(土) Evening
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
Ethel Barrymore Theatre
$27 メザニンG5

$35か$37でRushも出しているけど、
この寒い時期に朝に並ぶのが億劫で←
メザニンの最後尾2列($27)を事前に劇場で買いました。
直近だとG5のみと言われて、うん??と思ったら、
G5は隣が音響でカーテンがあるからパーシャルだそう。
でもそれ以外は問題なし!!と言われて買ったのだけど、
確かに視界が欠けますな…。
最後尾だったし、隣のG7も少しカーテンが視界に入って見づらいらしく、
二人して前かがみになって見ていたので、
(最後尾以外で前かがみになられると困るけど…)
ほんの少しだけ見逃す程度で済みました。
でもG5,7は、他に選択肢があるならおすすめしないです。

2013年にオリビエ賞を受賞したロンドン産の作品ですが、
NYに来ると知ってとても気になっていました。
普段playを見るときは予習をしてから行くことが多いけど、
ストーリーを楽しみたい!!と
今回は自閉症のクリストファーの話、
ということ以外は情報を入れずに向かいました。

本を読んでいるときに頭の中で想像するような世界観が
そのまま舞台化されているのかな、と思ったら、
セットは簡素、照明等は大掛かりなようで実はシンプルに、
きっちりとデジタルで制御されてました。

壁や床がマス目になっていて、小道具も長方形の物が多く、
全てが規則正しく並んでいてアンサンブルだけでなく、
電球や映像も統制された動きをするんだけど、
唯一クリストファーだけが、
そこに違う動きを加えるのですよね。
マス目に沿って動くところもあるんだけど、
自分の気持ちや意見を表してるときは、円や曲線が出てくる。
円といっても体をコンパスのように使うから、
決してランダムな動きじゃなくて、あくまで秩序正しいのだけど、
この直線と円の使い方が、クリストファーという人間を
より深く理解できるように作られているなぁと思いました。
想像できる範囲内の気もするけど(←上から大変失礼します…)、
でもこの舞台は映像効果を多く使っているようで、
実は最低限の色付けしかしていないところが、
面白いところだと思います。
(あまりに説明的すぎると、なんか興ざめするよね…Big Fishとかさ)

Act1はどうしてもスターキャッチャーを思い出してしまって、
あれと比べるとちょっとキャストの動きの構成に
物足りなさを感じたけど、
Act2になるとクリストファーが
新たなことに直面して少しずつ噛み砕いて理解して、
成長していくストーリーが軸になるし、
そこにお父さんの悩んで苦しんでいる様子が加わって、
(↑これはAct1にも出てくるけど)
Act2は大変引き込まれました。
もう、お父さんのシーンはもう涙がね…。
私、うまく自分を表現できない父親っていう話に結構弱いのですよね。

インターミッションに入ったときは、
周りもうん??休みに入った??、
えーっとこの作品は…どう思った??みたいな会話が聞こえてきて、
なんとなく消化不良な雰囲気があったけど、
Act2の最後は暗転した瞬間に
わーっとスタンディングオベーションが沸き起こりました。
最近はどんな質でもスタンディングオベーションになりがちだけど、
今日は最後の客の盛り上がりがすごかったなー。
そしてカーテンコールが終わった後の
三平方の定理も盛り上がりました。
(BCEFAのスピーチが始まる前に主演の子がいなくなったから
バケツ持ちに行ったのか??と思ったら違ったのね…笑)

決して難解な作品ではないし、
ストーリーが読みやすいのでなんとか英語にもついていけた、かな。
でも次は原作を読んで、原作がどうこの舞台に化けたのか、
その違いを見てみたいなと思っています。

見ている最中にこのお父さん役、Willさんどうかなーと思ったけど、
まだちょいと若いかな。
というかイギリスの田舎(Swindonは田舎でいいのでしょうか)
のお父さんってもう少し体ががっちりしている
イメージ(勝手な)なので、やっぱりちょっと違うかな。


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