2014年観劇17本目 Pippin

9月26日(金)
Pippin
The Music Box
B11(Rush) $37

Aさんと朝に並んでRushをゲットしました。
先日この劇場の向かいのIt’s Only A Playに並んだときに
Pippinに並んでいる人が相変わらず多かったので、
予定していた時間の少し前に着いて、私たちは16番目ぐらい。
PippinのRushは一人一枚だけど、
友人が先に並んでいたところに後から来て、
そのまま横入り(?)する人もいて、結局18,19番目でしたかね。
そしてBOオープンまであと5分ってときまで後ろ誰も来ないのね…。

去年OBCで見たときは、うーん、これはちょっといいや…と
思った作品だったけど、
PippinにN2NのKyle Dean Masseyが入り、
The Leading Playerにモルモン&BeautifulのCarly Hughesが入り、
俄然見たくなり、Carlyに変わって1週間後に見に行きました。

それ以外に注目キャストはおばあちゃん役のPrisciclla Lopezさん。
Aさんに言われるまですっかりつぶやいたことを忘れていましたが、
ITHのNinaのお母さんです。あのお母さん、インパクトあったよね。
あとモルモン1st tourからルイス役でやってきたMike Schwitterも、
先日のFlea Marketで健気にがんばっていた姿と、
素人臭い感じがツボったので、
こちらも注目してみることにしました。

まずはKyle。うまいー!!
N2NではAaronのU/Sで、Aaronもいいけど、
このKyleもかなりいいよと聞いていた通り、
血の通っていない、冷たい存在感を放っていて印象的だったけど、
今回のPippinでは一転、生きる目的を探す青年を
透き通るきれいな歌声と、決してバカっぽくない、
優秀で素直な感じで表現していて、大変素敵でした。
Love Songなんて、あまりの優しい透き通る歌声に、
心鷲掴みにされましたから!!

そしてKyleは結構踊る人なのですね。
Act2の頭の辺りでLeading Playerと踊るところは、
一つ一つの決めポーズがとてもきれいだったのと、

背筋と背甲骨のきれいなところに見入ってました(笑)
ここ拍手大喝采だったよね。

Leading PlayerのCarlyは
くどいと思うぐらいのパティーナの存在感と比べると
少しおとなしい印象もあったけど、
パティーナが顔芸なら、彼女は小さい体全てを使って
規則正しいLeading Playerだったと思います。
というのも、パティーナのって、
出来事を嘲笑してる感じがあったんだけど、
Carlyのは規律を重視してるって感じがして、
客観的に見つつも、見下した様子がなく、
とても好感の持てるLeading Playerでした。
それが逆に「支配してる」感を弱めていたけど、
いい意味でPippinが物語のメインで、
Leading Playerが物語を進めて行く人という
役割分担がしっかりなされていたように感じます。
パティーナのときは昼蜘蛛男の存在、完全に消されてたしね…。
あ、ただちょっと音域が低くて歌いづらいのかな、
ってちょっと思ったところはあったかな。
というか一番前だと地声は聞こえても、
スピーカーが劇場の後ろの方に向けて設置されてるから、
近くで聞こえるオケと、歌の音量のバランスが悪く感じますよね。

おばあちゃんは、改めてAndrea Martinの存在感と
声量ってすごかったんだなーって思いました。
今のITHのお母さんも良いのですよ。
でも、客席の巻き込み方とか喜ばせるツボとか、
Andrea Martinは圧巻だった。
あとちょっとね、お母さん、若いの。
今調べたとお母さんとAndrea Martinって
1歳しか違わないらしいけど。
ITHのお母さんの印象が強くて、
まだ「おばあちゃん」じゃないから、
あの空中ブランコもまだまだできそうな気がしちゃって、
そこがちょっともったいないなと思いました。

ルイスは… 前回あまりいいなと思えずあまり見てなかったから、
比較できないんだけど、まぁ特になし(笑)

他のところだとお父さんと義母は今回の方が断然良かったです。
義母はこの日はU/Sだったんだけど、
ダンスがとても見応えのある人でねぇ。
なので、私はOBCより今日の方がプリンシパルは好きでした。
これでキャストアルバム欲しいぐらい。

でもさー、やっぱりこの話あまり好きじゃない…。
王家に生まれておきながら、”ordinary”とかありえんでしょ
ってどうしても思ってしまうのですよね…。
いや、ordinaryって決して見過ごしちゃいけないものだし、
そこに気付ける人だけが愛でられるものだけど、
このPippinの中だと、相手が別に魅力的じゃないのに、
全てを投げうつ価値がここにあるのか?!
田舎暮らしとか未亡人が魅力的じゃないと
言っているわけではなく、
どうしてPippinが最後にあの人を
選ぶのかその魅力がイマイチ伝わってこないのですよね。

なので、見終わった後パフォーマンスには満足しつつも、
ストーリーには共感できず、もやもやしたままでした。
ま、でもこのキャストは満足でしたよ!!
って強引に締めておきます。


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