2014年観劇15本目 It's Only A Play

9月12日(金)
It’s Only A Play
Gerald Schoenfeld Theatre

$37(Student Rush)
H21

先週の日曜もRushに並んだのだけど、
売り切れてしまい、立ち見ならあると言われたけど、
座って見たかったので金曜日に再挑戦。
4人目だったので無事買えました。

マシューとネイサンが再共演ということで、
どんな内容であろうとも(←)、絶対に見たかったこの作品。
何度か書いているけど、The Producersは
私の人生を大きく変えたといっても過言ではない作品で、
でも二人のThe Producersを舞台で見る機会には恵まれず、
その後に共演したThe Odd Coupleも見に行けなかったので、
この二人が共演するというニュースには飛び上がりました。

ただ、ほら、これ「有名人」集め過ぎでしょ…。
正直中身には期待してなかったんだけど、
ま、うん、これはやっぱり
「有名人いっぱーい!!」って楽しむ作品でしたね。

もともとは1982年にoff-off-Broadwayで上演された作品だそうで、
それをリバイズした、という事前情報のみで行きました。
当時の台本を買っていたのだけど、10pも読まずにタイムアップでした。

マシュー演じる劇作家Peter Austinの
Bwayデビュー作品「The Golden Egg」のオープニンナイト後の
レビューが出て来るまでとそのあとの数時間を描いたもので、
Peterの親友であり、Peterからこの作品の出演を依頼されたけど
断ったJames(Nathan Lane)、イギリス人の若手演出家Frank
(ハリポタのロン)、主演女優のVirginia(Stockard Channing)、
プロデューサーのJulia(Megan Mullally)、
批評家だけど劇作家になる夢を持つIra(F. Murray Abraham)、
オープニングナイトパーティーの会場(Juliaのお家)で
コート係を担当するGus(Micah Stock)の7人で物語が進んで行きます。

あらすじはOpening Nightで劇作家、とくれば
いいレビューが出るはずもなく、
それぞれが落胆するんだけど、
自分が何をしたいのか、何者なのかを改めて考え、
最後に次の作品のアイディアが浮かび、
その新たな作品の実現に向けて前向きな気持ちを取り戻す、と
ひねりも何もない内容で(笑)
中身はほんとにたいしたことないんだけど、
現代に書き換えてあって、Bwayの「今ネタ」が
ふんだんに散りばめられていてそこで結構笑えました。
The Addams FamilyとかRock of Agesとか、
マチルダとかHarveyさんとか、Ben BrantlyとかWickedとか。
ネタバレ含むけど、これを読むとわかりやすいですww
10 Things You Need to Know Before Seeing It’s Only A Play

ぶっちゃけ、Nathan以外はなんだか淡々としているというか、
「演じてる」感がなくそのままじゃん
(マシューってほんと「マシュー」だよね) or
演技がわざとくさすぎてちょっと食傷気味で、
全体的に「演技」面ではまーったく魅力的じゃないし、
(Nathanは少し老けたな、と思ったけど、
相変わらずのコメディアンぶりと、声の通りがハンパなく良かった)
まだプレビュー中ということもあって、このシーン長いな、
(それがMatthewとNathanのシーンだったんだけど…)
と思うところも多々あったけど、
私的にはマシューとネイサンが揃って
舞台にいるという点のみで満足でした。
オープニングナイトだからどちらも正装しているんですよね。
そのままThe Producersの曲歌いませんか??と何度思ったことか。

でもその中で一人、孤軍奮闘していたのが
この作品でBwayデビューを飾ったGus役のMicah。
そもそも役どころがおいしいのだけど、
存在感たっぷりの俳優たちに負けず、というか、
初々しい精一杯な姿勢が、彼らを超える存在感を放っていました。
あとの6人が全員お車で通勤なのに対し、
一人だけ電車通勤な彼ですが(笑)、
劇場にいた全員が彼を応援してたんじゃないですかね。
最後の拍手もかなり大きかったし。

1/4までの期間限定公演ですが、
中身に期待せず、俳優を見たい人にはおすすめです。