NY旅行14年3月-3 2本目 A Gentleman's Guide to Love and Murder


3/15(土)EveningA Gentleman’s Guide to Love and Murder
Walter Kerr Theatre

サンディエゴだかラホヤだかでトライアウトをやっていた頃から
とっても気になっていた作品。
Israel Rankという小説を元にしたオリジナルミュージカルです。
結局この本は買って事前に予習しようとしたけど、
iPhoneのKindleで買ったら読みづらいったらありゃしなくて
結局読まないまま行くことになりました。

席は最前列センター。
最前列と2列目がディスカウント対象だったので、
2列目を買う予定だったのですが、ぼやぼやしていたら
2列目は完売になりました。
でも1列目でも、舞台が低いので相当見やすかったです。
ちなみにこの日、私の隣の席がダブルブッキングで、
結局全員で1席ずつずれて座りました。
でもその分私はより真ん中に近付けてラッキーでした。

あらすじは最近母親と死別したMontyが
母親の知り合いだというMiss Shingleというおばあちゃんから
実は自分がD’Ysquith家の9人目の後継者だということを聞かされ、
彼なりの方法で、前の8人を一人ずつ消していく、という話。
最初、このあらすじだけ読んだときは難しい話なのかな??と思ったけど、
その真反対で、しょうもないけどめっちゃ面白いコメディーでした。
始末していく方法がしょーもないというかくっだらないんだけど、
どっかんどっかん笑うコメディーというより、
そのシーン一つ一つに見入るんだけど、
でも最後に笑っちゃう、という感じでした。

8人のD’Ysquith家の人間全員を
Jefferson Maysが演じるのがまず面白さの一つ目。
男性も女性も全て彼一人が演じます。
一人一人衣装が違うので区別は簡単につくし、
それぞれのキャラクター設定が濃くわかりやすいのに加え、
一人死んでは違う衣装で即出てくるのですが、
裏では大変そうだけど、舞台上ではそんな素振りを全く見せず、
もしかしたら一人で演じてるって遠くの席から見たらわからないかも。
(それはちょっと言い過ぎかな)

このJ Maysがもちろん最後はすごい拍手をもらっていたんだけど、
私個人的には、このJ MaysよりMonty役の
Bryce Pinkhamがすごいと思った!!
ともすれば、一人ずつ片付けていく役どころなので
同じような内容の繰り返しに見えてしまうはずなのに、そんなことは一切なく、
一人だけ客席とインタラクトする瞬間があるんだけど、
その表情の作り方に全く嫌味がないし、
むしろ毎回違って面白いし、歌もうまいしで、
私的には彼が上手だからこそ、J Maysがぶっとんだことをやっても
作品としてレベルが高いんだと感じました。

二人ともスプラッシュがハンパなくて、
最前列で見るのは相当ヒヤヒヤしたけど、
意外とど真ん中に立つことは少なくて、直接被害はなかったです(笑)

そしてもう一人上手だったのが
Phoebe役のLauren Worsham。
しゃべる時の声はわざと甘ったるい声を出すんだけど、
歌うと声が特段大きいとか響くとかっていうわけじゃないんだけど、
迫力があるように感じました。

あと私はこの作品のアンサンブルが好き。
一曲目の客席に向かって歌う
“A Warning to the Audience”は始まり方として秀逸だし、
この同じメロディーを使ってMontyにWarningするときは
壁画に描かれている祖先に扮したりして、
たった6人のアンサンブルなのに、その役割が幅広く、
良く構成されているなぁという印象を受けました。

また最後にはこの時期恒例のBC/EFAがあり、
主演の二人がスピーチ。
確かキャスト全員のサイン入りPlaybillが$20、
ポスターが$40とかなりリーズナブルでした。
そして最後は主演二人がバケツ持ってたんじゃないかな。
なのでBryce Pのバケツに募金してきました。

先に書きますが、今回見てきた中でダントツ良かった!!
批評で大絶賛されていたわりにはチケットは
常にディスカウントで買えるけど、これは是非見て欲しいです。


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